竹箸をもう一度、日本の食卓へ 製造に関わる人々の生活を守りたい
南関町にある竹箸メーカー『ヤマチク』の3代目。自社で竹の切り出しから塗りまでを行い、世界中で店舗展開している大手量販店などからの受注に対し、年間約500万膳を作っています。
かつては竹が主流だった箸が、今では多くが輸入材やプラスチック製に。そこで「竹箸を再び、日本の食卓に届けたい」と初の自社ブランド「okaeri(おかえり)」を今春、発売しました。頭の部分が赤く、懐かしさを感じさせるデザインで、秋に開催された「くまもとの宝物グランプリ」工芸部門でグランプリを受賞。「目指すのは竹の価値を上げ、竹箸づくりに関わる人たちの生活を守ること」。竹は持続可能な資源で、国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)の流れも受け、世界的に注目を集めているそう。しかし、受注生産では材料を確保する人たちまでの十分な収入につながらないため、「竹を伐採、加工する人たちとメーカーが共存共栄できるものづくりに戻る」という思いも「おかえり」に込めています。「今年で創業56年。50年後まで続けるためにも培ってきたものの価値を知り、正しく伝えるのが私の役目です」
Time Schedule
6時 起床、朝食
7時 出社し、メール返信や読書など
8時 始業
12時 昼食
13時 工場へ
19時 帰宅、夕食
23時 就寝
山﨑 彰悟さん
1989年生まれ。立命館大学法学部卒業後、大阪のIT企業に就職。2013年に帰郷し、家業を継ぐ。南関町の活性化にも取り組み、来年2月に事務イスを使った耐久レース「いす‐1GP」を開催。同町で妻と暮らす。
Information
『ヤマチク』の箸はオンラインでも購入できます。
https://yamachiku.stores.jp
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