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漆黒のコロナ禍 立ち向かう学生たち【つんどくよんどく】

スクラッチ

作:歌代 朔

「ウィズコロナ」と言われても出口の見えない共存生活に、「もういやだー‼ コロナふざけんなー‼」と叫びたいあなたに贈る一冊をご紹介したいと思います。

「平常心」を常とする美術部部長の千暁と、猪突猛進のバレー部部長の鈴音。正反対とも言える2人の視点で描かれる、コロナ禍に黒く塗りつぶされた中3の夏。総体も美術展の審査も、何もかもなくなってしまった中学生たちは戸惑い、悲しみ、憤ります。しかし、もがいて、へこみながらも前を向き、自分の未来に向かって進み出します。本のタイトルにもなっているスクラッチ技法のように、コロナ禍という漆黒に塗りつぶされた、でもその下に確かにある色とりどりの青春を削り出していくのです。

大人以上にいろいろな事を我慢させられている学生が立ち向かっていく姿に、私たちは救われ、励まされます。読書中は鼻水を垂らして泣き笑いし、読後は爽快な〝吹っ切れた感”を味わっていただければと思います。

紹介するのは

尾方 友紀さん
金龍堂 まるぶん店
尾方 友紀さん

某チェーン店のほうじ茶ラテの復活を強く希望します !

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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