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「待つ」ことで生まれる奇跡のような物語【つんどくよんどく】

本屋で待つ

本屋で待つ

著者:佐藤友則 島田潤一郎
本屋で待つ

なかなか「待ってくれない」世の中になった。

できるまで待つ、順番を待つ、人の成長を待つなどに費やす時間はすっかり少なくなった。求められるのは効率性や生産性。映画を倍速で見る人も増えているそうだが、正直もっとゆったりすればいいのにと思う。本書はそんな失われし「待つ時間」の大切さに気付かせてくれる。

広島県北部、人口約7000人の町にある書店「ウィー東城店」。この小さな町の本屋では「待つ」ことで奇跡のような物語が生まれる。もはや本屋とかけ離れたお客さんの要望に応えるうちにビジネスのヒントを見つける。学校に行けなくなった若者を雇用し、社会復帰どころか、店の屋台骨を支える人材に成長させる。全ては経営者で著者の佐藤友則さんの「待つ」姿勢が根本にあるのだと思う。

佐藤さんは言う。「誰もが一度は本に救われた経験がある。だから本屋は救いの場なんだ」。皆さまにとっていつまでも本と本屋が救いであるよう、僕もじっくり「待つ」ことにしよう。

紹介するのは

荒川 俊介さん
金龍堂 まるぶん店
荒川 俊介さん

カップ麺は1分、目薬は落ちるまで待てないせっかちな人間です。私はちゃんと待てるかな…。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

本屋で待つ

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