さいごのゆうれい
著者:斉藤倫
現在、多くの書店で「ブックサンタ」というチャリティー活動の受け付けを行っています。さまざまな事情で大変な境遇にいる子どもたちに本を届ける取り組みです。参加方法は簡単で、本を買って店員さんに預けるだけ。ぜひ多くの方に気軽に寄付してもらいたいな、と思います。
ちなみに毎年、小学生向けの読み物が不足しがちとのこと。思い出深い一冊、オススメしたい一冊がある方は“布教”のつもりでドシドシご参加を!
ということで今回紹介するのは、私が布教したい『さいごのゆうれい』という本です。
私たちから見たらちょっとだけ未来の話。世界中が「かなしみ」や「こうかい」を忘れた「大幸福じだい」。そんな時代に、田舎のおばあちゃんちで夏休みを過ごす少年が出会った、「さいごのひとり」かもしれない小さな幽霊を救うための4日間の物語。
挿絵もすてきなこの本が教えてくれるのは、悲しみはとても大切だということ。その切なさと優しさに、子どもも大人もきっと引き込まれます。
福音館書店 A5判 1870円
紹介するのは
蔦屋書店熊本三年坂
榮 詳平さん
映画と音楽と、楽しい酒のために働く書店員
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