『ドエクル探検隊』

作:草山万兎 画:松本大洋

小学校を卒業したばかりの竜二とさゆりは、風おじさんの家に招かれます。動物の言葉が分かり、個性豊かな動物たちと暮らす風おじさん。そこで二人は愉快な生活を送るのですが、ある日、風おじさんのもとに1通の手紙が届きます。それはアンデス山脈にいる古代生物ズグロキンメフクロウから、ナスカ王国と自身に迫る危機の知らせでした。一報を受けた風おじさん一家はすぐに探検隊を結成し、南米ペルーへと向かいます。

本書は700ページを超える長編ファンタジーです。前半では探検隊が出発してからの手に汗握る展開、後半では巨大哺乳類大絶滅の凄惨な歴史に息をのまされます。物語全体を通して動物に寄り添った視点で、その感情や動きが緻密に表現されているので、痛みや苦しみ、体温までもリアルに感じられるでしょう。

長い旅を終えたような読後感とともに、「生きる」ことの意味を考えさせてくれます。

『ドエクル探検隊』 作:草山万兎 画:松本大洋 定価 本体3,500円+税 福音館書店 21×16cm

『ドエクル探検隊』 作:草山万兎 画:松本大洋 定価 本体3,500円+税 福音館書店 21×16cm

紹介するのは

長崎次郎書店
大村 奈美さん

JPIC読書アドバイザー、認定NPO法人芸術と遊び創造協会認定おもちゃコンサルタント