キネマの神様

作:原田マハ

「いちばん好きな映画を、いちばん好きな人と観にいって下さい。本作を読んでから」

お店で手に取った文庫の帯に書いてあった著者、原田マハさんのコメントにひかれて思わず買ってしまった。

これまでにもさまざまな芸術をテーマに描いてきた原田マハさんが、この作品でテーマに選んだのはタイトルの通り、映画である。物語は、志半ばで大手の会社を辞めた娘が、映画雑誌の編集部に就職し、ギャンブルと映画をこよなく愛する父と始めた映画の評論ブログを通して、次々と奇跡を起こしていく。

友情、仕事、家族愛、そして何よりも映画への愛、と王道でありながらいろいろな要素が盛り込まれている。読み終えた後には、まさに一本の名作映画を見終わった後のような感動と興奮があり、帯のコメント通り映画館に足を運びたくなる魅力的な作品だ。スマホやパソコンで映画が簡単に見られてしまう今の時代だからこそ、映画好きにも、映画を普段あまり見ない人にもおすすめしたい一冊だ。

紹介するのは

金龍堂まるぶん店
内田 響也さん

年末はお笑いの賞レースがたくさんあるので幸せです。