「アイネクライネナハトムジーク」

作:伊坂幸太郎

突然ですが私は普段、恋愛小説をあまり読みません。読んでいるうちに、こっぱずかしくなるからです。今回紹介する小説はそんな私のようなひねくれた方にもお薦めしたい一冊です。

伊坂幸太郎といえば、超能力、殺し屋などの非日常の存在やミステリー要素が特徴的ですが、この小説は伊坂作品には珍しい「恋愛」をテーマにした連作短編集です。

妻に出ていかれたサラリーマン、いじめっ子と再会したOLなど、どこにでもいる人たちが出会い、つながっていく構成は見事で最後までワクワクしながら読み進めることができます。

また、ミュージシャンの斉藤和義に頼まれて書いた歌詞から、構想を膨らませたという経緯で作られた小説でもあるため、斉藤和義の曲の歌詞が至るところで引用されており、斉藤和義も作中の文章を使い『ベリーベリーストロング』という曲を作曲しています。まさに音楽と文学のコラボ作品。本を読んだ後はぜひ、曲も聴いてみてください。映画化も決定しています。

幻冬舎 定価 600円(税別) 文庫判

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紹介するのは

金龍堂まるぶん店
内田 響也さん

アベンジャーズの最新作が楽しみすぎて毎日予告動画を見てます