『ダ―ウィンの「種の起源」 はじめての進化論』

作・絵:サビーナ・ラデヴァ 訳:福岡伸一

生物学の礎として最もよく知られるチャールズ・ダーウィンの「種の起源」が、絵本となって刊行されました。生き物が環境に合わせて性質や見かけを変化させていくのはなぜか、生き残るものと絶滅するものがあるのはなぜか。考えてみると不思議だらけの生物学の世界を易しく、丁寧に説明してくれます。

ダーウィンが生きていた時代は研究のための技術も資料もなく、彼は自分の足で出向き、研究を重ね、長い歳月をかけて「種の起源」を書き上げたそうです。“社会に衝撃をもたらした”とまで言われたこの本が、地道な作業を経て完成されたことに驚かされます。そして、ダーウィンの考察に沿ってストーリー仕立てに構成された本書は、おもしろいほどに理解できます。

生物学者の福岡伸一さんは、帯に「すべての人にとっての教養―大人も遅すぎることはありません」と寄せられています。大人の方にも楽しみながら読んでいただきたい、美しい絵本です。

『ダ―ウィンの「種の起源」 はじめての進化論』

定価 2,300円(税別)
A4変判 岩波書店

紹介するのは

長崎次郎書店
大村 奈美さん

JPIC読書アドバイザー。児童書、コミック、理工書、学習参考書担当。