おこだでませんように

作:くすのき しげのり 絵:石井 聖岳

七夕さまへの願い事、あなたは短冊になんと書きますか?

今回ご紹介する絵本は、家でも学校でもいつも怒られている男の子のお話です。妹を泣かせたり、お友達にパンチやキックをしてしまったり―。ちょっと乱暴で不器用な空回り気味の男の子。でも、この子にも言い分はあるのです。しかし、何か言っても、もっと怒られるに決まっていると、黙って怒られます。どうしたら怒られないのか。僕は「悪い子」なのか。悩んだ男の子は七夕さまにお願いをします。覚えたてのひらがなで、心を込めて短冊に願い事を書く真剣なまなざしが心を打ちます。

誰だって怒られたくない、褒められたい、良い子だねと言われたい。大人だってそうですから。でも、大人だって怒りたくはないんです。願い事を見た先生とお母さんの反応は胸に込み上げてくるものがあります。

もし、このお話にはっとした方がいたら、絵本の最後のお母さんのようにお子さまをぎゅうっと抱きしめて「大好き」と伝えていただけたらと思います。

定価 1500円(税別) 21×24cm 小学館

紹介するのは

金龍堂まるぶん店
尾方 友紀さん

七夕さまの短冊には毎年「もう少し身長が伸びますように」と書いています。