ゴーストハント1 旧校舎怪談

作:小野 不由美

昨年、待望の新刊が発行され、大いにファンを沸かせた『十二国記』シリーズ。その作者、小野不由美さんの原点となる作品が30年の時を経てリライト版として帰ってきました。シリーズ名は『ゴーストハント』。その名のごとく、心霊現象にまつわる謎解きミステリーホラー小説です(初版は、あの「講談社X文庫ティーンズハート」でした)。

主人公は普通の高校生麻衣。学校生活にまつわる怪談話から起こった怪奇現象。そしてその調査に乗り出した、個性豊かな霊能者の面々(高野山僧侶・悪魔払いの牧師など)。もともとが少女小説なので、主人公の一人称と軽妙な語りに戸惑いを隠せませんが、次第に押し寄せる恐怖描写の数々が、それらを超えてきます。シリーズ全7巻それぞれの謎や、物語の中心である大きな謎が最後の巻で暴かれたとき…、目の前の霧が晴れたような爽快感を味わえます。

ちなみに私のお薦めは5巻『鮮血の迷宮』。そのタイトル通り、血まみれです。

定価 720円(税別) 文庫版 KADOKAWA

紹介するのは

長崎書店
杠(ゆずりは) 由香さん

JPIC読書アドバイザー
語学・地図ガイド・配達担当
上通界わい、うろうろしてます