火の国元気スポーツ

今季、B2リーグ3位となりながら、あと一歩のところで夢舞台B1への昇格を逃した熊本ヴォルターズ。しかし、28歳の保田尭之ヘッドコーチ(HC)は早くも来シーズンを見据え動き始めています。

保田ヘッドコーチ「来季はB2優勝」 真の“復興のシンボル”に

今季は小林慎太郎主将をはじめ、主力選手のけがが相次ぎました。特に開幕直後は8戦を終えて3勝5敗。保田HCは「焦りもありましたが、あの時、正面から語り合えたからこそコーチ陣と選手の信頼が深まった。選手の中に『自分がやらなくては』という自覚が芽生えました」と話します。徐々に調子を上げ、10連勝を記録するなどリーグ戦41勝19敗の西地区2位で終え、各2位の最高勝率(ワイルドカード)で、初めて昇格プレーオフに進みました。

準決勝で秋田に敗れましたが、3位決定戦でFE名古屋に連勝。昇格をかけたB1富山との入れ替え戦では、シーソーゲームの末、85-88で惜敗しました。

ハニーコーヒー

「故郷の大阪よりも熊本の居心地が良い」と話す保田HC。中でも熊本市東区の「ハニーコーヒー」がお気に入りで、週4回は訪れるそう

「取材陣に『3点差は何の差だったのか?』と質問されましたが、答えが全く出てきませんでした。実は、試合直後も翌日も、その次の日も富山戦の録画を見ましたが、今でも明確な答えは見つかりません。ただ、一つ言えることは『何度見ても楽しい試合だった』こと。悔しさは当然ありますが、最後まで諦めなかった選手たちを誇りに思います。今季のベストゲームでした」と胸を張ります。

熊本地震直後、チーム存亡の危機の中でHCの重責を引き受けたBリーグ最年少の指揮官は4日、3季目の続投も発表されました。「1年目3位、2年目2位と西地区で順位を一つずつ上げてきました。夏場にフィジカルを鍛え、来季はぶっちぎりで優勝します」と高らかに宣言してくれました。

真の「復興のシンボル」となるために、悲願のB1を目指す新たな戦いは、もう始まっています。

熊本ヴォルターズの試合結果は翌日の熊日朝刊で詳しくお伝えします。