【405号】ワーキングウーマン VOL.30 「働き方改革」でどう変わる?どう変える? “これから女子”の新しい働き方 VOL.1

国が進める成長戦略の一つ「働き方改革」。言葉は知っているけれど、実際どんな改革なのか、よく分からないという人も多いのでは。そこで、今回は、働き方改革の目的や、改革推進により働く女性の環境、ワークスタイルがどのように変わりつつあるのか、県内企業の動向なども含め取材しました。

多様な働き方が選択できる社会に

日本の経済再生に向け進められている「働き方改革」。労働制度の見直しをはじめ、企業文化や風土も含めて変えていく、“働く人の視点に立った”改革です。

人口減少社会において、労働力の確保は重要な課題の一つ。これまで結婚や出産、介護などを理由に、退職せざるを得なかった女性が、仕事を継続したり、再就職したりできる社会の仕組みづくりが急がれます。

「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)レポート2016」(内閣府)によると、近年、第1子出産前後の女性の継続就業率(図1)が伸びており、さまざまな働き方が選択できる社会になりつつあることがうかがえます。

「県内企業の中にも、事業所内保育施設の開設、短時間勤務やフレックスタイム制度の活用促進、また、インターネットを使ったテレワークの導入など、柔軟な働き方を進めるところが増えつつあります」と、県労働雇用創生課の中島知子さんは話します。

さまざまな働き方が浸透し、働く人一人一人が、より良い将来の展望を持てる社会になるよう、これからの動向に注目していきましょう。

お話を聞いたのは

県労働雇用創生課
中島 知子さん


働く女性の視点に立った

働き方改革とは

※抜粋です

柔軟な働き方がしやすい環境を整備

子育てと仕事を両立する一つの手段となるテレワークやフレックスタイム制の普及を図るなど、時間や場所の制約を受けずに働ける環境を整備する。

時間外労働の是正

時間外労働の上限を設けるほか、勤務終了後、働く人の生活時間や睡眠時間を確保するため、一定時間以上の休息時間を設ける「勤務間インターバル制度」の導入を促進する。

非正規雇用の処遇を改善する

同一労働同一賃金など、非正規雇用の処遇を改善する。

子育て・介護等と 仕事の両立

待機児童の解消に取り組むほか、保育所が見つからない場合には、育休を最大2歳まで延長する。介護についても、休暇制度等の普及を図る。また男性の育児・介護等への参加を促進する。


変わる Work Style

「柔軟な働き方」には、どのようなものがあるのでしょう。同じ場所で同じ時間働き続ける一般的なワークスタイルにとどまらず、「自分で事業を起こす」「働く場所や時間を変える」など、さまざまな働き方があります。キーワードとなる働き方を見てみましょう。

コワーキング Coworking

事務所や会議室、打ち合わせのスペースなどを多業種の人で共有しながら、それぞれが独立した仕事を行うワークスタイル。

テレワーク Telework

情報通信技術(ICT)を活用した場所や時間にとらわれない働き方。「テレ(tele)」は英語で「離れた」という意味があり、オフィスから離れた場所で行う仕事全般を指します。

コラボワーク Collaboration work

労働と託児、待機のシフトを組み、互いに支え合いながら短時間労働する仕組み。子どもの急な病気など、グループメンバーの中で調整しながら働けます。

起業 Starting a Business

自分が事業主となり、新たに事業を手掛けるスタイル。

クラウドソーシング Crowdsourcing

事業者がオンライン上で不特定多数の人に業務を発注すること。仕事を請け負う側は、場所を選ばず、自分の得意分野を生かすことができる。

短時間勤務・フレックスタイム Reduced work hours & Flex work

育児休業から復帰した後など、フルタイムより短い勤務時間で働いたり、始業時間と終業時間を労働者が選択したりできる働き方。