【432号】ワーキングウーマン VOL.34 これから“女子”の新しい働き方 [リモートワーク編]

インターネットやメールなどを活用し、場所や時間を固定しない柔軟な働き方に「リモートワーク」があります。今回は、熊本の会社で働きながら、副業で東京に本社がある会社に在籍し、全国各地の地域プロモーションなどを行う谷里穂さん(26)=熊本市=を紹介します。

東京から拠点移し、熊本の魅力を発信!

大阪の大学に通っていた時に、全国の魅力ある地域のお出かけ情報を一般のユーザーに投稿してもらい、その情報をインターネット上で共有するサービス「Holiday」を友人4人と立ち上げた谷さん。「実は4人全員がインドアで、出かけるのは面倒という仲間だったのですが、このままでは人生損をしている気がして・・・。『どうせなら、自分たちが出かけたくなるような口コミサイトを作ろう』ということになりました」

卒業後は、仲間と一緒にクックパッド(株)に入社。同社の新規事業として「Holiday」を継続し、谷さんはコミュニティマネージャーとして運営に携わりました。2016年に「Holiday」が独立。この仕事で谷さんは全国各地に出向いて、住民と一緒に地域の魅力を掘り起こし、発信するワークショップを開催するなど精力的に活動していました。

熊本地震後は、観光客が激減した阿蘇の自治体と協働して周遊促進事業に携わり、熊本と東京を行き来する生活を続けました。そんな時、熊本在住の男性と知り合い、昨年11月に結婚。今年2月から仕事の拠点も熊本に移し、リモートワークで地域プロモーションをしながら、各地の新たな魅力をウェブで公開するほか、他社との共同商品開発を手掛けるなど、東京にいる時と同じように仕事を続けてきました。7月からは県内企業に就職。副業を認めている会社のため、終業後や休日を使い、「Holiday」の仕事も継続していきます。



場所を選ばない

谷さんのお仕事Style

2017年10月、九州北部豪雨の被害を受けた、朝倉市で開かれた観光復興シンポジウムにパネリストとして参加

2017年10月、九州北部豪雨の被害を受けた、朝倉市で開かれた観光復興シンポジウムにパネリストとして参加

各地に出向き魅力の発信方法を伝授。新潟の中学校で、地域の宝をお出かけプランにして発信するワークショップを開催

各地に出向き魅力の発信方法を伝授。新潟の中学校で、地域の宝をお出かけプランにして発信するワークショップを開催

月に数回は、東京のオフィスに出社。「普段はチャットで連絡、報告を頻繁に行っているのですが、1人だと結構孤独になることもあるんです」

月に数回は、東京のオフィスに出社。「普段はチャットで連絡、報告を頻繁に行っているのですが、1人だと結構孤独になることもあるんです」


いろんなアンテナを持った人が集まると新しい「こと」「もの」が生まれる

2013年8月に市街地にオープンした会員制のシェアオフィスには、県内外を問わず多業種の人が集まります。ウェブで会議をしたり、情報交換をしたりするなど、活発に交流しながら仕事をしています。

それぞれいろんなアンテナを持っているので、ここで新しい「こと」や「もの」が生まれています。利用者である谷さんには長洲町の地域活性化プロジェクトのメンバーにも加わってもらっています。これからも、どんな仕事が生まれるか楽しみです!

古家達也さん

シェアオフィス「yard」
代表 古家達也さん


情報を発信する仕事に場所は関係ありません

学生時代、大学院への進学を考えていたのですが、教授に「君は人と関わる仕事の方が向いている」とアドバイスされたことが、今の仕事につながっています。

「Holiday」が発信する旅情報は、多くの人が実際に見て、感じたことをつづる口コミで構成されています。今まで見たことのない景色が見られたり、お金を掛けなくても楽しめる工夫が盛り込まれているので、きっと新しい発見があるはずです。そこに住んでいる人にとっては何でもない風景や食べ物が、他の地域の人にとっては、興味をかきたてられるものです。その価値を上手に伝えることで、地域の輝きが増していくことでしょう。情報を発信する仕事に、場所は関係ありません。熊本にいながら、リモートワークでいろんな地域の魅力を伝えていきたいです!