【448号】残念カメラ女子のための撮影講座

すぱいし~ずのツボ

今回は彩のツボ

2年前、ブームに乗って買ったミラーレス一眼カメラ。趣味の旅行に持ち歩くものの、カメラの基本が分からず、「ピンぼけ」「暗い」「色が変」などといった写真を量産…。立派なカメラ女子になるべく、師匠の指導を受けながら、練習してみました!


撮影はオートモードでOK!? ちょっとしたコツで写真をランクアップ

今回の師匠は、プロカメラマンの小田﨑智裕さん。私が「カメラの細かい設定ができず失敗するんです」と相談すると、「最近のカメラは性能が良く、オートモードでだいたいのものはきちんと撮れますよ」とのお答え。「キレイな写真=複雑な設定や高価なレンズ」とは限らないんですね(驚)。では、私がうまく撮れない理由って…。そこで、その理由を探るため、いろんな被写体がある水前寺江津湖公園で練習することに。

食事や人物、植物など、旅行先で撮ることが多いものを、私がいつも通り撮影。次に、師匠に自前のミラーレスで同じものを撮ってもらうと、なんという美しさ! コツを聞くと、太陽の向きに注意したり、少しアングルを工夫したりするなど、意外と実践できそうです。また、「被写体を撮るか、全体の雰囲気を写すか、写真の目的を考えると、アングルが決めやすいです」と師匠。さて、私の練習の成果はいかに…!

教えてくれたのは

フォトグラファー
小田﨑 智裕さん 

県内外を飛び回るプロカメラマン。ポンコツな私にも丁寧に教えてくれました。実はお城マニア。


Q. 被写体の色が目で見ている状態と違いすぎる

露出を高く補正して明るく撮ってみたのですが、ジャムの色がイマイチです。

A

明るさだけでなく、照明の色にも注意しましょう。撮影場所はオレンジ色の照明だったので、黄色が強く写ります。この場合、シーン設定で「白熱電球」を選ぶか、ホワイトバランス設定で反対色の青を強くすると正しい色で撮れます。

これがプロのテクニック!

陳列棚を横から撮ると、意外な構図で、とってもおしゃれ!


Q. 青空がキレイに写りません

これは水俣市で撮った写真です。天気が良くていいタイミングだったのに、空が白っぽい(泣)。

A

空の色は太陽に近いほど光で白く見えてしまいます。空だけを撮るなら太陽に背を向けましょう。レンズを向ける角度が低くても白く見えるので、カメラを低い位置に構えてグッと上を撮るといいですよ。


Q. 食事がおいしそうに撮れません

複数のお皿があると、だいたいこんなアングルに。全体にのっぺりした印象で、中央のメイン料理が目立ちません。

A

半逆光(側面から光が当たる状態)で撮ると、料理の右側に影ができて立体感が出ます。よく使われる広角レンズは、近い物ほど大きく写す性質があるので、手前はあえて切り、メイン料理に絞るのも手です。

撮影協力/cds+cafe


Q. 人物写真がパッとしない

人と風景を一緒に撮ろうとすると、背景の雰囲気が出なかったり、ピンぼけしていたり…失敗ばかりです。コツを教えてください!

人を撮るときは、顔の凹凸が出ない日陰か逆光がおすすめ。明るさは、露出補正で簡単に調整できるので問題ありません。もし、背景がぼけた雰囲気のある写真を撮るなら、絞り値(F値)を低く設定すると、被写体の後ろがぼけて、写真全体の距離感が近く感じられます。

これがプロのテクニック!

人物の手前にある物を、わざと写り込ませると、手前のボケと後ろのボケの効果で奥行きが出るそう。師匠は枝の間から撮影していました。


取材を終えて

取材時は自分のカメラの機能さえも師匠に教えてもらう始末。でも、ちょっとしたことに気を付けるだけで、仕上がりに差が出て驚きました。旅先でもうまく撮影できて、夢中になるほど楽しく撮れました♪

ハワイ旅行で実践!

半逆光で食事を撮影。いつもより立体感や質感を出せました

太陽と逆方向の空を撮ることで青色がハッキリ

太陽と逆方向の空を撮ることで青色がハッキリ

現地の珍しい植物を低いアングルで撮り、迫力ある写真に