【458号】ワーキングウーマン VOL.38 大人の女性は美しいしぐさから

どんなに服装をバッチリ決めていても、所作ががさつだと台無しですよね。女性らしく優雅な立ち居振る舞いを身に付ければ印象アップ。ビジネスシーンにおける美しいしぐさのポイントを、接客・接遇・コミュニケーションコンサルタントの井関文代さんに聞きました。

思いやりを表現 仕事や人間関係円滑に

ビジネスシーンでの立ち居振る舞いは、他人に与える印象を左右し、コミュニケーションにおいて重要な役割を果たします。「しぐさとは、思いやりの気持ちを形で表すもの。美しいしぐさを身に付けることによって、相手に信頼感や安心感といった好印象を与え、仕事や人間関係を円滑に進めることができます」と井関先生。日頃から美しい姿勢やしぐさ、身のこなしを心掛けることが大切です。

「背筋を伸ばして立つことや、指先をそろえることを意識するだけでも、美しいしぐさに見えますよ」。パソコンの手を止めて返事をしたり、立ち止まってあいさつしたりするなど、言葉と動作を分けることもポイント。「さらに、書類を渡すときなども、アイコンタクトをしながら笑顔を添えることも忘れずに」

アドバイスしていただいたのは

接客・接遇・コミュニケーションコンサルタント
井関 文代 先生

元日本航空国際線客室乗務員。JAL系列研修会社での研修講師を経て、自治体や企業、医療機関などで社員研修やコンサルタント業務を実施している。


応接室へ案内

押す・引くドアでそれぞれ対応

押すドアの場合

「お先に失礼いたします」と言って自分が先に入り、自分の半身が隠れるくらいドアを引き寄せ(約90度)、「どうぞお入りください」と言って招き入れる。

引くドアの場合

ドアを手前に約90度開け、室内を手で示し「どうぞお入りください」と言ってお客さまを通す。


書類の渡し方

両手で持って相手に書面が見えやすいように

書類は胸とウエストの間の位置で両手で持ち、タイトルが読めるよう、相手が見やすい向きにして渡す。(書類以外で、片手で持てる小さなものでも、もう片方の手を添えること)

指し示し方

書類などを指し示す場合は、指をそろえて手のひらを上にして示す。指先で示すのはNG。


おじぎ

首から腰まで一直線に

あごは床と水平に、胸を開き背筋を伸ばして、ひざとかかとを付けつま先を少し開いて立つ。相手の目を見て笑顔で「おはようございます」など言葉を先に言ってから、腰から上体を折り、いったん止めてゆっくり起こす。

おじぎの角度

会釈(軽いおじぎ) 15度(すれ違う時、入退出時、お茶を出すときなど)
敬礼(一般的なおじぎ) 30度(お客さまのお迎え、お見送りのときなど)
最敬礼(特別なおじぎ) 45度(深い感謝やおわびをするときなど)


お茶の頂き方

湯飲みは両手、カップは片手で持つ

湯飲み茶わんの場合

茶わんに左手を添え、右手でふたのつまみを持って奥に傾けながら開ける。ふたを両手で持ち、裏返して湯飲みの斜め右上に置く。左手を茶たくに軽く添え、右手で湯飲みだけを持ち上げ、湯飲みの底に左手を添えて頂く。

カップの場合

カップの持ち手に指を通し、片手でカップを持って頂く。ローテーブルなどテーブルと椅子との距離がある場合は、胸の高さでカップとソーサーを持って頂く。脇は締めて。


座り方

背筋を伸ばして足はそろえる

ソファの場合

座面の低いソファの場合は、足を真っすぐ下ろすと下着が見えることなどがあるので要注意。浅めに腰掛け、足は両膝をそろえて斜めに流す。

デスクチェアの場合

背筋を伸ばしてひざの角度は約90度、両足のかかとは付ける。背もたれと背中の間はこぶし1つ分ほど空ける。腕を組む、ひじを付く、背もたれに寄りかかる、後ろ手をする、足を組むなどはNG。


美しいしぐさのポイント

背筋を伸ばす
指先はそろえる
言葉と動作は分ける
笑顔と視線を添える