【496号】ワーキングウーマン VOL.44 仕事がサクサクはかどる モチベーションアップの方法
毎日仕事をしていると、時にはどうしてもやる気が出なくて、思うようにはかどらないこともありますよね。そこで、さまざまなビジネスシーンで、自分のメンタルをコントロールしてモチベーションをアップさせる方法を、キャリアコンサルタントの森田裕子さんに聞きました。
小さな目標を設定し段階的に達成
モチベーションとは動機付けのこと。つまりやる気や意欲のことで、内発的動機付けと外発的動機付けの2種類があります。
内発的動機付けは「自分がやりたいからやる」といった自分の興味や楽しみなどに基づいているので自然と高まります。しかし、外発的動機付けは「周りから認められたいから」など、外部から称賛や報酬を得ることを目的とした動機付けなので、その効果は一時的で、だんだんと下がっていくことも多々あります。
モチベーションを上げてそれを維持するには、明確な目標を設定することが大切です。ただし、目標が高過ぎると挫折しやすいので、短期で達成できる小さな目標を立て、段階的に達成していきましょう。それらの成功体験の積み重ねがモチベーションアップにつながります。一人一人のモチベーションが高いと、仕事の効率が上がるのはもちろん、職場が活性化し、コミュニケーションも円滑になりますよ。
アドバイスしていただいたのは
オフィス・コスモス代表
森田裕子さん
キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、精神保健福祉士。公的機関のキャリアコンサルタントを務めるほか、県内各地の企業などでメンタルヘルスに関するセミナーを行う。
シーン別 モチベーションアップ法
気分が落ち込みがちなビジネスシーンを想定し、それぞれの場面でモチベーションを上げるコツや方法をアドバイス。
SCENE1 上司から注意されたとき
「何を言われたか」に注目
気分が落ち込みがちなビジネスシーンを想定し、それぞれの場面でモチベーションを上げるコツや方法をアドバイス。 注意された相手や言い方、態度などにこだわると感情的になりがち。「誰に言われたか」ではなく、「何を言われたか」に焦点を当てると、今後どうすればいいのか解決法に意識が行き、前向きになりやすいもの。未来に向かって気持ちを切り替えましょう。信頼できる人に話してストレスを緩和するのも◎。
SCENE2 仕事のアイデアが浮かばないとき
環境を変えて気分転換
図書館やカフェ、会議室で仕事をするなど、環境を変えてみましょう。人と会って話したり、目の前の仕事ではなく、すぐにできるような他の作業をしたりするのもおすすめ。気分転換することで心に余裕が生まれ、モチベーションと発想力が上がります。
SCENE3 チームワークがうまく取れないとき
初心に帰ろう
本来の目標を見失い、マンネリになっているときにチームワークが乱れがち。そんなときは初心に帰って「何のためにやっているのか」を思い出して。また、自分本位になっていないか見直し、メンバーを思いやり、それぞれの良いところを認めるように心掛けましょう。
SCENE4 仕事でミスをしたとき
成功体験を思い出す
過去の成功体験を思い出し、自分自身を勇気づけ、やる気を取り戻しましょう。また、信頼できる同僚や先輩に協力やアドバイスをもらったり、仕事ができる人のやり方をまねたりするのも有効です。
SCENE5 休み明けでやる気が出ないとき
自分にご褒美を与える
「仕事終わりに映画に行こう」「週末は友達とランチに行こう」など、短いスパンで次の楽しみを設定し、自分にご褒美をあげるとモチベーションアップにつながります。また、休みの間は、雑用を片付けたり読みたかった本を読んだり、普段できずに気になっていたことをすると、気持ちがスッキリして休み明けもスムーズに仕事に向かえます。
すぐにできる! モチベーションアップ術
日常生活で簡単にすぐにできるモチベーションアップの方法を紹介します。
深呼吸をする
鼻から息を吸って、一瞬息を止めたら、口からゆっくり(吸ったときの倍の時間をかけて)吐き出します。このとき、ネガティブな気持ちも一緒に吐き出すイメージで。
セミナーに参加
興味のあるセミナーなどに参加すると、やる気も向上心もアップ。
アロマを活用する
レモンやベルガモットなどかんきつ系のアロマオイルの香りは、やる気アップに効果があるといわれています。
寝る前に良いことを3つ思い出す
寝る前に、その日にあった楽しいことやうれしいことなど、良いことを3つ思い出すと、穏やかな気持ちになり、寝覚めもスッキリ。どうしてもモヤモヤが拭えない場合は、嫌なこと、不安なことを紙に書くことで頭から追い出して、床に就きましょう。
ToDoリストを作る
ToDoリストを作るとやるべきことが明確になり、仕事の達成感を味わえます。
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