【517号】すぱいすフォーカス – プロ実践の技を伝授! お悩み別 キッチンお片付け術

春はいろんな切り替えの季節。キッチンも気分も新たに家の中をスッキリさせたい時期です。 そこで、お片付けアドバイザー・芹川由久子さんのお宅にお邪魔して、キッチン収納のお悩み別に、 芹川さんが実践しているお片付け術を教えてもらいました。日々の家事がもっと楽しくなる秘けつがいっぱいです。

教えてくれたのは

片付けアドバイザー
芹川 由久子さん

楽しく整理収納を学ぶ「片付け相談室」を主宰。ワークショップやカウンセリング、片付け作業も請け負う。

instagram:@yukko_okatazuke


[お悩み 1]「キッチン道具が散らかって見えてしまいます」

引き出しに並べると清潔に、かつ使いやすく

道具をフックでコンロ回りに掛ける、道具入れに立てる収納は、火事や地震が起きた際に危ない上に、雑然として不衛生になりがち。個人的にはスッキリ片付き、さっと使いやすい「引き出し収納」がおすすめです。さらに、突っ張り棒を使った引き出しのデッドスペース活用も!

引き出しに整然と並べるだけで、どこに何があるか一目で分かり、家事も楽になります

引き出し上に突っ張り棒を2本通せば、ランチョンマットなど薄い物の収納に

深い引き出しにも突っ張り棒を取り付けて、ミトンやカバーなどを立てて収納!


[お悩み 2]「箸やスプーンなど、とにかく食器や小物が散らかります」

仕分けケースを駆使して種類別の分類を徹底!

100円ショップや大型家具チェーン店などで売られている、引き出し内の仕分けケースが便利です。「種類別に分ける」ルールを徹底するだけで、驚くほど使いやすくなります。キャンプ用紙皿など、年に数回しか使わない物は、上の棚に片付けてしまいましょう!

仕分けケースが引き出しにうまくはまらずガタつく場合は、奥にスポンジを詰めて固定するとGOOD!

取り出しにくい上の棚には、使う機会が少ないモノを。取っ手付きケースが便利


[お悩み 3]「調味料がごちゃついて、料理のたびにイライラ…」

瓶&マスキングテープで「見える化」して収納!

中身が見える瓶などに、調味料を移し替えて収納するのがおすすめです。残量が見える上、衛生面も安心で、料理もしやすくなります。マスキングテープで品名と消費期限を記入するとベター。

おそろいの瓶でそろえると見た目もキレイです

消費期限まで記入しておくと、より安心です


[お悩み 4]「洗剤やスポンジ、お菓子類のストックで、収納がパンパンに…!」

パッケージから出して「仕分け収納」が鉄則!

パッケージのままの収納が、かさばる一番の原因。固形洗剤やスポンジを購入したらまず袋から出し、容器などに分別して収納しましょう。残量も分かりやすいので、買い足し時期も把握しやすくなります。お菓子やパンは、かわいい袋に入れるだけでも◎。

パッケージから容器に移し替えると、「わが家に迎え入れた」気持ちも高まります

固形洗剤は瓶に、三角コーナーネットはポケットティッシュケースがおすすめ

お菓子やパンのストックは、袋にポイッと入れて掛けるだけの収納を。かわいいタグで中に何が入っているか表示すればGOOD!


[お悩み 5]「かさばるペットボトルごみの置き場に悩んでいます」

カゴに縦置きしてかわいく隠しましょう

大きめのかわいいカゴに入れるだけで、ペットボトルごみの置き場所に悩まなくなります。目に留まりやすい冷蔵庫上などの空間に置いても、インテリアの雰囲気を損ないません。軽くて扱いやすいペットボトルだからこそなせる技です。

カゴなら、キッチンのオシャレ感を損ないません

ごみをため込み過ぎず、小まめに捨てる習慣もできます


Message

日々の家事が楽しくなる収納を目指して

ただ「うまく片付ける」「隠してしまう」だけではなく、料理や掃除のしやすさ、衛生面の維持のしやすさまで考えた収納が大事だと思います。そのためにも、「ちょっと移し替える」「少し仕分ける」などのひと手間が大事です。これだけを怠らずにいれば、毎日の料理や家事が驚くほどラクに、楽しくなりますよ。そして、できればキッチンの一角に、自分の好きな道具や食材を“魅せる”お気に入りの空間を作って、自分の気持ちも高めながら、収納を楽しみましょう!