【551号】すぱいすフォーカス – おうちで楽しむ 冬の星空観察

冬は空気が澄んで、一年の中でも星がきれいに見える時季。まだ、なるべく外出を控えているというご家族など、おうちで星空観察はいかがですか。星にまつわる神話を語り合いながら夜空を見上げれば、親子の絆も深まるはずです。

1等星が多く輝く冬の星空は豪華絢爛(ごうかけんらん)

冬の星空は、ひときわ明るい1等星が一年を通して最も多く現れ、とてもきれい。「オリオン座」をはじめ、有名な星座が散らばり、それを見つけることも大きな楽しみになります。冬の星座を探しやすくするポイントとして、最初に「冬の大三角」を見つけるといいでしょう。冬の大三角をつくる3つの星もそれぞれが星座の一部です。

そして星座には神話がつきもの。星にまつわる話をしながら夜空を見上げれば、想像が広がり親子の会話も弾みます。12月13・14日の夜には、「ふたご座流星群」も出現。夜空をよりにぎやかに彩ります。夜は冷え込むので、観察する際は防寒対策を忘れずに。

教えてもらったのは

熊本博物館 天文担当学芸員
野村 美月さん

最近は、便利なスマホ用星空観察アプリもいろいろあります。目への刺激を少なくするため、利用する際は夜間モードへ切り替える、画面に赤セロハンを貼るなど明るさを落とす工夫を。


熊本市の空 2020年12月13日 22時ごろ

下の星図は、南を正面にして見上げた熊本市の星空の様子。時間を追うごとに星は東から西へ動いて見えます

日時を入れるとその日の星空の様子を教えてくれるサイトもあります。「星降る星図」で検索を!

大きい画像はこちら

「冬の大三角」の見つけ方

東の空を見上げ、オリオン座の中に赤く光る「ベテルギウス」と、下の方で白く輝く「シリウス」を見つけます。この2つと正三角形を作る3つ目を左に探すと「プロキオン」が見つかります。これが「冬の大三角」。早い時間は地平線近くに見えていた冬の大三角も、夜が深まるにつれ見えやすくなります。


星座や星にまつわるエトセトラ

星座や星にはさまざまな神話や伝説が伝わります。いわれを思い浮かべながら夜空を見上げるのも楽しいですよ。

逃げるオリオン、追うサソリ!

狩りの名手オリオンは、「地上の野獣を全て仕留めることができる」と豪語したため、生き物を子どものように思う大地の女神の怒りに触れてしまいます。女神は一匹のサソリにその毒針でオリオンを刺し殺すよう命じ、オリオンは殺されてしまいます…。さそり座が東の空から上ってくると、逃げるように西の空に沈むオリオン座。空のちょうど反対側に位置する2つの星座が、夜空に一緒に現れることはないそうです。

輝く星の集まりは悲しき姉妹たち

仲の良い7人姉妹がいました。狩人オリオンが姉妹を捕まえようと森の中を追い回す様子を見ていた女神は、助けるために姉妹をハトに変えてしまいます。真っ白なハトに姿を変えた姉妹は空高く飛び、そのまま星になったのがプレアデス星団。おうし座の肩の部分で、6〜7個の星がくっつき合って輝いています。

プレアデス星団(国立天文台撮影)

その動きから「プロキオン」と命名

こいぬ座の1等星「プロキオン」は、おおいぬ座の「シリウス」より必ず先に地平線から現れます。この動きから、“犬の前に”という意味を持つプロキオンと名付けられました。ちなみに狩人オリオンの2匹の猟犬は、このおおいぬ座とこいぬ座です。


12月13日・14日の夜は「ふたご座流星群」!

ふたご座流星群がよく見えるのは、13日の21時ごろから14日の23時ごろまで。天気が良い、雲がない、街明かりがないなどの条件がそろえば、1時間あたり60個ほどの流れ星が見られます。空一面に現れるので、広く空を見渡すようにしていると見つけやすいそうですよ。


「熟睡プラ寝たリウム」

熊本博物館では、11月23日(祝)の勤労感謝の日に合わせ「熟睡プラ寝たリウム」(15時40分〜16時35分)を今年も開催します。普段の投映とはひと味違う癒やしのプログラムをお届け。パジャマ、枕、毛布の持ち込みOK。

※プラネタリウム観覧料と博物館入場料が必要。予約は不要ですが、当日12時〜観覧券を販売。定員110名。

お問い合わせ

熊本博物館

TEL
096-324-3500