【552号】年賀状のメッセージを美文字で書きたい

2020年も残り約1カ月。そろそろ年賀状の準備を始める時期ですね。いつもは宛名と裏書きを全て印刷で済ませているという人も、今年は、心のこもった手書きのメッセージを添えてみませんか。読者スタッフが、筆ペンを使って字をきれいに書くコツをペン習字の講師に教わりました。

読者スタッフ 中島 理香さん


一番大切なのは「心をこめて書く」こと

手書きの年賀状は、印刷されたものに比べて、同じ内容でもより温かみが感じられ、うれしいものです。たった一言のメッセージが手書きされているだけで、随分印象が変わります。

「きれいな字を書く上でまず重要なのはペンの持ち方と姿勢です」と話すのは、熊本市でペン習字講師を務める前田亜姫さん。達筆に見せるポイントの一つとして「平仮名よりも漢字を大きめに書くようにすると、文字のバランスが良くなり美しく見えます」とアドバイスします。

「一番大切なのは心をこめて書くこと。ほんの少し意識するだけで、文字の見栄えは大きく変わるものです。紙面を参考に取り組んでみてください」

教えてくれたのは

ペン習字講師
前田 亜姫(あき)さん

日本教育書道研究会ペン字師範、広深書道会師範。熊日生涯学習プラザで行われている「実用ペン字・筆ペン講座」「美文字講座」の講師も務める。


達筆になる準備と基本

(1)筆ペンの選び方

筆ペンは大きく分けて4タイプ。それぞれの特徴を参考に試し書きをして、好みに合わせて選びましょう。慣れないうちは硬筆タイプが書きやすくお薦めです。

サインペンのような書き味で、筆文字の雰囲気はあまり出ませんが、誰でも扱いやすいのが特長です。

穂先がスポンジのような素材で弾力があります。毛筆に慣れていない人でも手軽に毛筆風の字を書けます。

毛筆と同じような感覚で書けます。細い線も太い線も書けますが、書き慣れるまでには練習が必要です。

穂先が短く、手紙など細かな字を書くのに適しています。力を入れて書くと毛筆のような質感を出せます。


実際に書いてみよう!

読者スタッフ・中島さんが書いた例文を先生が添削し、解説してくれました。参考にしてくださいね。慣れるまでは鉛筆で薄く中心線を書いて、字の中心がブレないように練習を繰り返しましょう。

※インクジェット紙は鉛筆の消し跡が残ってしまうため、直接書かないように

解説

文字と文字の間が空き過ぎていたり、漢字より平仮名の方が大きかったり、バランスが取れていません。文字全体のバランスを良く見せるには、平仮名は漢字の8割程度の大きさで書くようにしましょう。また文字の間隔を均等にそろえることも、字を美しく見せる上で大切なポイントです。


「様」を繰り返し練習すると漢字が上達!

「様」の字には、漢字を書くときの基本となる「とめ」「はね」「はらい」の3要素が全て含まれています。この一文字を繰り返し練習すれば、いろいろな漢字をきれいに書けるようになるそうです。


習った感想

先生の的確なアドバイスを意識するだけで、文字が格段にきれいになり、感動しました。普段、文字をゆっくり丁寧に書くということができていなかったので、これから取り組んでみたいと思います。文字をきれいに書けると、気分もアガりますね。
(中島さん)