広瀬美貴子先生のマネーレッスン(5)

共働きの円満マネープラン

女性の社会進出が目覚ましい昨今、共働き世帯が増えています。共働きは収入が夫婦2人分であるだけに、家計の管理がしづらいのが悩みのタネ。それぞれのライフスタイルに合わせて、夫婦円満なマネープランを目指しましょう。

ライフスタイルに合わせて管理方法を選択

夫婦2人に収入がある共働き世帯の家計管理は、4つのパターンに分けられます。家計に関する支払いを分担する「2財布型」、お互いが一定額を家計に入れる「1財布拠出型」、夫婦の収入を合算する「1財布合算型」、片方の収入で家計を賄う「1財布合算進化型」。結婚当初は夫婦それぞれの収入を個人管理する「2財布型」が多いようですが、教育費や住宅ローンなど、大きなお金が必要になった場合、お互いの懐を公開せざるを得なくなります。子どもが生まれたり住宅を購入したり、ライフスタイルの変化に合わせて、家計管理の方法を選択することが大切。折々に、将来の夢や子どもの教育計画など、夫婦のライフプランをよく話し合い、それらの夢や計画を実現するためにはどのくらいの資金が必要なのか、まずは貯蓄額の目標を設定した上で、自分たちに合った家計管理のパターンを選択しましょう。

アドバイスしていただいたのは

(株)Fineプロデュース 代表取締役 広瀬美貴子さん

ファイナンシャルプランナー、教育資金アドバイザー、キャリアコンサルタントなど資格多数。大学や専門学校、企業、公的機関でのキャリア開発など、さまざまな分野で活躍している。

広瀬美貴子


あなたはどのタイプ? 共働き世帯の家計管理4パターン

A:2財布型

夫は住居費と教育費、妻は食費と光熱費など、負担する費用を分けているパターン。家計に関する一定の支出を負担すれば、残りのお金は夫婦それぞれが管理します。

2財布型

B:1財布拠出型

夫婦が互いに一定額を1つの財布(口座)に拠出し、そこから家計に関する支払いを行うパターン。一定額を負担すれば、残りのお金は夫婦それぞれが管理します。

1財布拠出型

個人管理タイプ(A・B)

メリット

・ある程度、自分の裁量でお金を自由に使える
・それぞれの負担額が分かりやすい

デメリット

・使途不明金が増え、貯蓄しにくい
・貯蓄スピードが鈍い
・相手がいくら持っているか分からず、不信感につながることも
・収入や支出の増減に対応しにくい


C:1財布合算型

夫婦2人の給料を1つの財布(口座)にまとめて、その中から家計に関する支出や貯蓄を行うパターン。また、夫婦それぞれのお小遣いもその中から捻出します。

1財布合算型

D:1財布合算進化型

妻の収入はすべて貯蓄し、夫の収入はすべての支出に回すといった、片方の収入だけで家計を賄うパターン。貯蓄額が最も高くなる方法です。

1財布合算進化型

夫婦合算タイプ(C・D)

メリット

・使途不明金が減り、貯蓄しやすい
・貯蓄のスピードがアップする
・共通の目的を持って貯蓄できる
・お互いに信頼感を持てる

デメリット

・自由に使えるお金が少ない

※教育費など将来的にお金が必要な子育て世代は、夫婦合算タイプ(C・D)がおすすめ。


Topic

カードで家計管理

共働きで忙しく家計簿などをつけられない場合は、クレジットカードを利用するのもおすすめ。「食費・雑費」「車両費」「交通費・旅費」など、支出の種類によってカードを使い分ければ、カードの明細票をファイルするだけで、家計簿代わりになります。ただし、カードを使う際は現金払いと同じ感覚で、1回払いが原則。

カードで家計管理

ファミリーミーティングを大切に

日頃から家計に関する話し合いを持つようにすると、夫婦および家族の信頼感が強まります。また、子どもが小学校高学年くらいになったら、子どもも含めて話し合うと、金銭教育にもつながります。

ファミリーミーティングを大切に