高校生の熱意で生まれたジビエラーメン

イノシシラーメン  (700円)左がみそ味、右が塩味

文龍で開催されたプロジェクトメンバーによるイノシシラーメン試食会

三角町で駆除された害獣を地域資源として生かすビジネスモデルが注目される中、自分たちも課題解決に貢献したいと県内の高校生がジビエ商品開発プロジェクトを立ち上げました。メンバーは、熊本県内の5つの高校から参加を希望した高校生23名。害獣の活用を考える「くまもと☆農家ハンター」の取り組みを紹介する講演会を聴いたメンーが「ジビエラーメン開発」チームと「イノシシの皮の活用を考える」チームに分かれ活動しています。

ジビエラーメン開発チームが商品化のため相談したのは、東区のラーメン店『文龍』。オーナーと試作を重ねた結果、イノシシを食材に使った「イノシシラーメン」が誕生しました。試食会にはプロジェクトメンバーが集まり、おいしくできた記念に撮った写真はみんなでイノシシピース! 3月30日まで、東区戸島にある『火の国 文龍 総本店』で、一日40杯限定、夜のみ販売されます。高校生の熱意で生まれた一杯。その情熱を舌で感じてみてはいかがでしょうか。

もう一つのグループ、イノシシの皮の活用を考えるチームはアクセサリー開発を進め、宇城市で活躍する子育て中のアクセサリー作家に製造を委託し、受注生産化を目指しています。廃棄されるはずの皮が若者のアイデアで生まれ変わり、子育て中のママの雇用も生み出すという画期的なシステムです。売上金は今後の活動資金や害獣駆除に役立てていく予定。

高校生によるこれらの挑戦をサポートする『(一社)みらいず設計Lab.』の平松あすか代表は「この取り組みで、高校生の若い力がもっと熊本の地域活性化や課題解決に使われるきっかけになればうれしい」と話します。これからも高校生のパワーに期待しましょう! 


アゲハ

新発見を求めて街角をパトロールする主婦ライター。そろそろかな、と春物を着てみるがやっぱ寒い。へっくしょん!