ライター直が見つけた、風土や歴史の中で生まれ、伝統を守り続けている工芸品や、“今”を感じさせる手づくり品などを紹介していきます。 (随時掲載)

ソラギュウとガラ(酒器セット)/錦町

「そら、ギュウっと飲め!」 球磨焼酎を楽しむ過酷な杯

人吉球磨地方に伝わる球磨焼酎を楽しむ酒器セット。杯は底がとがったこまのような形。不安定で、焼酎をつがれたら飲み干すまで置けないというユニークさです。その名も「そら、残さずギュウっと飲め」から“ソラギュウ”。過酷な、でも焼酎好きには楽しい器です。お銚子は“ガラ”と呼ばれ、やかんや鍋にお湯を沸かしてかんをつける際、持ちやすいよう首が長いのが特徴です。

手掛けるのは陶祥窯の福岡祥浩さん。修業先だった赤津焼の特徴の一つ織部釉(ゆう)を使い、温かみのある独自の濃い緑色に。ワンポイントには、「より熊本にこだわりたい」と肥後ツバキを描いています。飾った時に見映えがするよう、杯はちょっぴり大きめです。

普段使いの食器をはじめ、電灯の傘やランプ、香炉など生活空間を彩る作品も多く手掛けています。

酒器セット5500円

【取材先】

陶祥窯(球磨郡錦町木上北402‐22)

問い合わせ

店舗情報

熊本県伝統工芸館

住所
熊本市中央区千葉城町3‐35
TEL
096-324ー4930
店舗ホームページ
http://kumamoto-kougeikan.jp/
営業時間
9時~17時
休業日
月曜(祝日の場合は翌日、年末年始/12月25日~1月7日)
駐車場
あり
工芸ショップ匠
096-324-5133
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