ライター直(なお)が見つけた、風土や歴史の中で生まれ、伝統を守り続けている工芸品や、“今”を感じさせる手づくり品などを紹介していきます。(随時掲載)
コーヒーカップ/泗水町
野の花が愛らしいカップで心ほんわかブレークタイム
季節の野の花を、優しいタッチで描いたコーヒーカップを見つけました。上絵付けの手法で、普段使いできる器を作る福吉直子さん(泗水直子窯)の作品です。陶器の多くは、素焼きした器に顔料を施し、釉薬(ゆうやく)をかけ本焼きをして完成させますが、福吉さんはさらに赤、紫、黄、青、緑、ピンクの6色を基本に絵を描き(上絵付け)、焼き付けるという作業を加えます。この手法は石川県の九谷焼などに見られ、県内では珍しいそう。
3度の窯入れを終え、描かれた野の花は、透明感ある鮮やかな色に発色。触れてみると、上絵付けした花の部分だけがふっくらと盛り上がり、描かれた野の花がなおさら愛らしく感じます。心がほんわかするブレークタイムを過ごせそうです。
コーヒーカップ(右手前)山帰来(サンキライ)(左奥)野菊、各2700円
[取材協力]泗水直子窯
問/泗水直子窯 TEL:0968-38-4545
県伝統工芸館 TEL:096-324-5133
インスタグラムでも作品を紹介しています。
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