ライター直(なお)が見つけた、風土や歴史の中で生まれ、伝統を守り続けている工芸品や、“今”を感じさせる手づくり品などを紹介していきます。(随時掲載)
福まゆ人形/山鹿市
丸っこい体に愛嬌ある表情 親しい人への贈り物にも
今年の干支(えと)のイノシシをかわいくデザインした小さめの置物を見つけました。丸っこい体に愛嬌(あいきょう)ある表情、毛並みをイメージさせる質感。角田恵二郎さんが作る「福まゆ人形」の干支シリーズです。
素材は白い繭。昭和初期まで養蚕が盛んだった山鹿市に唯一残る養蚕農家の繭にこだわり、取り寄せて制作しています。コーヒーのだしがらで温かみある薄茶色に染色。俵型の繭の形を生かした丸っこいボディーと特徴的な丸い鼻で、親しみを感じる仕上がりです。
ネズミから作り始めた干支シリーズも、今年で全部そろったそう。ほかに千人灯籠踊りの女性をイメージした「灯籠娘」もあり、繭の気品ある清らかな白さが生かされた作品になっています。
「福まゆ人形」親子イノシシ2個セット2200円(親イノシシの長さ7㎝)
[取材協力]やまが門前美術館(山鹿市山鹿1585)
問/やまが門前美術館 TEL:0968-42-8200
県伝統工芸館 TEL:096-324-5133
インスタグラムでも作品を紹介しています。
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