ライター直が見つけた、風土や歴史の中で生まれ、伝統を守り続けている工芸品や、“今”を感じさせる手づくり品などを紹介していきます。 (随時掲載)
おきん女(じょ)人形/日奈久
あどけない表情の郷土人形 関東からの観光客に人気
日奈久温泉に江戸時代から伝わる木彫りの「おきん女人形」は、竹細工とともに人気の土産物。最近では、特に関東地方から来る観光客に好まれるそうです。実在の里娘「おきん」がモデルで、美人で働き者だった姿を伝えようとしたのが由来だとか。
温泉街がにぎわいを見せた昭和中期頃はたくさんの作り手がいましたが、現在は桑原竹細工店の桑原哲次郎さんただ一人。桐の木をカンナと小刀で削り、あどけない表情や前掛けを描き、手足を付けてと、すべてが手作業です。「地元で愛され、大切にしてきたものを守っていきたいですね」と桑原さん。竹細工作りの合間に、郷土玩具「板角力(ずもう)人形」と併せて制作。たくさんは作れず、作ってもすぐに売り切れるため在庫はありませんが、注文に応じて作ってくれます。
おきん女人形。左から12cm(2000円)、18cm(4000円)、9cm(1500円) ※税別
【取材先】
桑原竹細工店(八代市日奈久中町315)
インスタグラムでも作品を紹介しています。
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