ライター直が見つけた、風土や歴史の中で生まれ、伝統を守り続けている工芸品や、“今”を感じさせる手づくり品などを紹介していきます。 (随時掲載)

アマビエグラス/菊池市泗水町

グラスの中に浮かぶアマビエ うがいコップにいかが?

江戸時代後期、肥後国の海に現れたと伝えられ、疫病を鎮めるとされる妖怪「アマビエ」を描いたミニグラス。県伝統工芸館からの依頼を受け、ガラス工芸家の佐々木元徳さんが手掛けました。

ガラスの表面に砂状の研磨剤を吹き付け、ガラスを彫刻するサンドブラスト技法で制作。彫った部分が白く、すりガラスのようになるのが特徴です。佐々木さんは、アマビエの顔の部分を一番深く掘り、ウロコ、髪の順に浅くしていきます。こうすることで絵柄に段差ができ立体感が生まれるのだそう。ウロコや髪の毛の細かいデザインは、ダイヤモンドペンを使用。細部まで豊かに表現されています。

グラスに水を注ぐと、アマビエが浮かんでいるようです。子どもの手にも持ちやすいミニサイズ。うがい用のコップにいかがですか。

アマビエグラス。右は波模様入り(口径5.5cm、高さ6cm、各1500円)

[取材協力]

彫刻硝子工房SASAKI(菊池市泗水町吉富700)

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県伝統工芸館

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