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協力/熊本県専門士業団体連絡協議会


亡き父の相続手続きが面倒でよく分からない…

Q.先日、父が亡くなりました。父名義の通帳数冊と自宅の土地・建物があります。それぞれに名義変更などの手続きをしようと思いますが、とても面倒と聞きます。何が必要かもよく分かりません。 (熊本市 55歳 ゆーりんちー)

亡き父の相続手続きが面倒でよく分からない…

A.新しい「法定相続情報証明制度」を利用すると便利です

お父さまの死に際し、ご家族の心中お察しします。悲しみに暮れる日々でしょうが、身辺の整理をする場合、避けて通れないのが相続です。

相続が発生したら、預貯金の払い戻し、土地や建物の登記などには、それぞれに手続きが必要です。まずは、戸籍謄本や除籍謄本といった、相続の関係が分かる公的証明書一式をそろえましょう。

これまでは、預貯金のある金融機関ごと、土地や建物の相続登記の申請ごとに、必要書類一式を提出していました。そのため、提出先の数に応じて戸籍謄本などを何通も準備する人が少なくありませんでした。

しかし、今年5月29日から始まった「法定相続情報証明制度」を利用すれば、その負担は大きく軽減されます。戸籍謄本などの公的証明書を一式集め、法務局に所定の書面と必要な書類を添えて申し出をすれば、「法定相続情報証明」が交付されます。相続関係を記載した一覧図に法務局が証明文を付けてくれるもので、必要書類の束が紙1枚で済むという便利な制度です。

相続登記に合わせて、または、預貯金のある金融機関の数に応じて法定相続情報証明を取得すれば、これまで掛かっていた何重もの戸籍取得の手間や費用負担が大きく減るでしょう。これから相続の手続きが必要な方は、ぜひ利用してみてください。

司法書士 川越吉紘

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