【579号】家族みんなのワークスペース

コロナ禍で在宅ワークやリモートワークが普及。働き方改革もあって自宅で仕事をする機会が増えてきました。そこで注目を集めるのが自宅に設ける“ワークスペース”です。こだわりが詰まった空間、仕事がサクサクはかどる家具の配置…。読者のワークスペースをのぞいてみました。

自分空間… ときどき家族とシェア

仕事や勉強はもちろん、家事や趣味にも幅広く活用できるワークスペース。これから「つくりたい!」という方にも役立つ、実用的&気分が高まるワークスペースのポイントも教えてもらいました。

[work space 1]藤田 阿津沙さん アクセサリー作家

お気に入りの家具がつくる快適で使いやすい空間

アクセサリー作家の藤田阿津沙さんの住まいは、昭和の風情漂う賃貸の平屋。窓から庭木を望む8畳の洋室を、建築デザイナーの夫とシェアしています。

藤田さんの作業机は、木目が美しいブビンガの一枚板にスチールの脚を付けた手作り。骨董(こっとう)品店で見つけた書類棚が並びます。壁側にはチェストや小引き出しを置き、制作に使うパーツやイベント時に使う備品を収納。お気に入りの家具を組み合わせて快適なワークスペースをつくりました。

「仕事がはかどる空間をつくるには、片付けしやすい収納場所を作ること」と話す藤田さん。熊本地震の時、細かいパーツが部屋中に散乱したことから、しっかり収納することを心がけていると笑顔で話してくれました。

[こだわり1]"浅い引き出し"が見つけやすい

パーツやビーズの収納には、浅い引き出しの書類棚を活用。パッと一目で見分けがつくのが気に入っているのだとか

[こだわり2]お店のように"飾る収納

歴代の作品を並べたガラスケースは、夫の知り合いから譲り受けたアンティーク。お店のような飾る収納がすてき♡

[こだわり3]お店のように"飾る収納

作業机の後ろに並ぶのは、北欧テイストのチェストと和風の小引き出し。テイストが違うのに、しっくりなじんでいます

My Favorite

仕事部屋で藤田さんを見守るのが愛犬のベア君。根を詰めた作業が続くと、ベア君の顔を見てリフレッシュしているそうです。

ヴィンテージやインポートのパーツで手作りするアクセサリー作家・Adu.(アドゥ)として活動中


[work space 2]熊本市東区 Iさん 会社員 

家族で時間と空間を共有する多目的なフリースペース

子育て世代のIさんの住まいは、小国杉にこだわった家。2階には広々としたフリースペースが設けられ、Iさんがパソコン作業をする横で子どもたちが絵本を読んだり、お絵描きしたり。仕事場というより“家族の遊び場”といった雰囲気です。

Iさんの家には、リビングに備えたベンチ兼デスクや、パントリーに置いた作業台と、多目的に使えるワークスペースが。「子どもが成長した時、思い思いに過ごせる居場所になれば」と設けたそうです。

[こだわり1]柔らかな光がもれる障子

フリースペースとリビングの吹き抜けを仕切るのは造作の障子。程よく入る柔らかな光が落ち着く空間に

[こだわり2]水彩画のような田園風景

フリースペースのお気に入りがフィックス窓から眺める田園風景。水彩画のような色彩が、木を使った部屋のアクセントに

My Favorite

リビングの窓辺にはデスク兼ベンチを造作。書き物をしたり、コーヒーテーブルに使ったり、重宝しています

取材協力/出田建築工房


[work space Advice]戸建て編

書類の収納棚や冷暖房… ドアの開閉で使い分けも

「リモートワークが推奨され、県外の仕事を続けたままで熊本に帰ってくる方が増えています」とは『シアーズホーム』の小副川慎也さん。ワークスペースの場所はさまざまですが、冷暖房や鍵がかかるドアなど気に掛けたいポイントがあると言います。

同社のモデルハウスでは、2階の主寝室につながるようにワークスペースを配置。2階ホールからも出入りできるので、個室とはいえオープンな雰囲気です。仕事がはかどる快適なワークスペースの夢がかなえられそうです。

[ポイント1]壁面棚で空間をスッキリ

壁一面に据え付けた可動式棚は収納力抜群。本や書類などを1カ所に収納できるので、3畳でも広々とした印象に

[ポイント2]カギ付き扉で仕事に集中!

扉に鍵がかかると、仕事に集中できるし、リモート会議中に子どもたちが乱入…というアクシデントも予防できます

階段を上がった2階ホールは、カウンターを設けてスタディースペースに。扉を開ければ、仕事をしながら子どもたちの勉強を見守ることもできます

取材協力/シアーズホーム&LIFE(アンドライフ) 清水岩倉モデルハウス


[work space Advice]マンション編

限られた空間でもかなう 「モチベ」が上がるワークスペース

自宅マンションのリノベーションなら、住み慣れた部屋にワークスペースをつくることができます。「クローゼットを活用したワークコーナーや、生活空間と事業所を両立させたSOHOスタイルなど、いろいろなパターンが可能です」とインテリアコーディネーターの永井晶子さん。オーソドックスな2LDKも、下図のように仕事内容に合ったスペースを確保できます。

教えてくれたのは

インテリアコーディネーター
永井 晶子さん

熊本県建築士会会員、熊本県インテリアコーディネーター協会会員

大切なのは、集中でき、モチベーションが上がる空間であること。照明・色合い・素材などの工夫でさまざまなイメージ&デザインが可能です。


リノベーションする前に知っておきたいこと

1

どんな仕事をするのか、どんな雰囲気にしたいのか事前に決めておく

2

建物の構造によって、できること・できないことがあるので相談を

3

コンセントの位置や数や照明器具の取り付け方法など、仕事内容に必要なプランを確認しておく


[リノベ例]オーソドックスな2LDKにワークスペースをプラス

My Work Space

個室に壁を1枚追加して作るワークスペース。クローゼットの柱から伸ばすように壁を設置します

Work Corner

クローゼットにカウンターデスクを設置。奥行きに合わせて造作すれば仕上がりがきれいに

SOHO Style

LDKと個室をつなげたSOHO空間。多くの人が利用するので、プライベートな空間ときっちり分けて

取材協力/ノルドデザイン有限会社