【399号】新年を彩り豊かに アレンジお飾り

2017年もあとわずか。新年を迎える準備はお済みですか。しめ縄や門松に代表される正月飾りですが、近年は手作りでアレンジしたものが数多く登場しています。そこで、読者スタッフが正月飾り作りに挑戦。おうちにぴったりのすてきなお飾りができました。


サイズも素材も自由自在

インテリアになじむ 現在版お飾り

広さや雰囲気など、家庭によってお飾りを置く環境は違います。市販のお飾りだと「わが家にはイマイチ合わなくて…」なんてこともありますよね。今回、読者スタッフの要望をかなえるアレンジを、フラワーショップ『fevrier(フェヴリエ)』(熊本市北区)の村上加奈子さんに提案してもらいました。

教えてくれたのは

fevrier
村上 加奈子さん

アレンジのポイントは、同じ色を重ねすぎないこと。色を交互に使い、立体的に盛るように意識すると、華やかに仕上がりますよ!

※今回の作品は2000円~2500円で制作。素材は生花店、100円ショップなどで手に入ります

麻生田の並木道にある店舗には、季節のお花やリース、スワッグ、アレンジ、雑貨などがそろいます。気軽に体験できるワークショップも随時開催。詳細はInstagram「fevrier211」で検索を。

村上 加奈子さん

伝統的なお正月飾りといえば、玄関に飾るしめ縄や門松などが一般的です。しかし、和の雰囲気が強すぎて自宅の雰囲気と合わなかったり、大きすぎて飾る場所がなかったりと、近頃の住宅事情に合わないことも。

村上さんは「玄関や神棚にこだわらず、ちょっとしたスペースに手軽な大きさや素材のお飾りを置くだけでも、お正月の華やかさを演出できますよ」と話します。

読者スタッフが村上さんのアドバイスをもとに作ったお飾りは、それぞれの自宅にピッタリなデザインとサイズ。実際に飾ってみると、お正月の雰囲気が出て、空間がパッと華やぎましたよ。


ダイニングテーブルにお正月らしさを演出

材料は松竹梅、菊、コットン、水引、獅子舞など。ボリュームが出るようにおわんの中に配置しました。どの角度から見ても楽しめるのがポイント。いつもの食卓が、お正月の和の雰囲気に様変わりするアレンジです。

制作:読者スタッフ 岩崎恵理さん

和モダンなしめ縄で明るくお出迎え

ベーシックなしめ縄に、ダリア、松、梅、コットン、グイマツ、カラマツなどをあしらい、あでやかに。玄関ドアに飾ることで、おうち全体を華やかに演出します。

制作:読者スタッフ 白石公子さん

ベーシックなしめ縄に、ダリア、松、梅、コットン、グイマツ、カラマツなどをあしらい、あでやかに

"花のおせち"で玄関を華やかに

ダリア、菊、コットン、マウンテンジュニパーなどのお花と、ちりめん手まりや水引を重箱に詰めたアレンジ。色とりどりのお花のキュートな雰囲気の中に、和小物でお正月らしさをプラスしました。

制作:読者スタッフ 宮村みきさん

ちょっとした空きスペースが大人シックな空間に

羽子板形のモチーフに、スターリンジア、ユーカリの実、ネズ枝、サンキライ、水引を付けて大人っぽいイメージに。立体的に配置することで、サイズはコンパクトながらも存在感のあるお飾りになりました。

制作:読者スタッフ小泉幸子さん(左の羽子板は講師作)

真っ白な壁にナチュラルな風合いが引き立つ

ヒムロスギ、松ぼっくり、ヒバ、南天、クラスペディア、バーゼリアなどを、バランスを見ながら束ねて結ぶだけのスワッグ。そのまま乾燥させるとドライフラワーになる素材を使っているので、水引を外せば一年中楽しめます。

制作:読者スタッフ 谷口祐三子さん


梅(うめ)

凛とした気高さやその香り、また春の花を最初に咲かせることから「春告げ花」として愛されています。

梅(うめ)

松(まつ)

年中葉の色が変わらない常緑樹なので、縁起の良いことが長く続くとして尊ばれています。

松(まつ)

南天(なんてん)

 「難を転じる」といわれる縁起物。正月飾りによく使われます。

南天(なんてん)

松(まつ)ぼっくり

リース作りによく使われる材料ですが、種子をたくさん持つことから子孫繁栄を意味することもあります。

松(まつ)ぼっくり

竹(たけ)

真っすぐに伸び、風雪にもしなやかに耐える特長から、強く生き続ける象徴として縁起が良いとされます。

【参考文献】

『伝えていきたい日本の伝統文化 四季の年中行事と習わし』近代消防社
『知っておきたい和の行事』成美堂出版


お正月飾りの意味

お正月飾りとはそもそも、どういう意味を持つのでしょうか。加藤神社の権禰宜(ごんねぎ)、田中大善さんに、いわれやしきたりを聞きました。

お正月は、新しい歳神様を家に迎え入れます。歳神様が山から降りてくる目印になるのが門松、新たな神様を迎える準備が整ったことを表すのがしめ縄といわれています。また、鏡餅は歳神様の霊力となるもので、そこに宿った力を分けていただくのが鏡開きです。

お飾りのタイミングは、みそかに出し、鏡開きの日(小正月の前)にしまうのが一般的。お飾りを出す前に大掃除で家を清め、きれいになった状態で飾るようにしましょう。お札と違い、飾る場所に特に決まりはありません。

役目を終えたお飾りは、地域で行われるどんどやでお焚(た)き上げをしたり、神社へ持ち込んだりするとよいでしょう。


制作体験を終えて

読者スタッフから
岩崎恵理さん

2歳の子どもの手が届かないよう、食卓用のお飾りをチョイス。お椀形なので360度楽しめるし、大きすぎず軽いのも魅力。周りが彩りにあふれているので、中央にある獅子舞の存在がちょうどいい感じです♪

岩崎恵理さん


白石公子さん

どんな玄関にも合う、華やかなしめ縄に仕上がりました。100円ショップにも土台や造花が販売されているので、好きな花を買ってきて接着するだけの簡単なしめ縄はおすすめです。華やかなお飾りで歳神様をお迎えして、すてきな一年を迎えます。

白石公子さん


宮村みきさん

季節によって置き物を変えたいと思っていた玄関の靴箱の上。そこで花のおせちを作りました。お花やパールボールのあふれた重箱がとっても華やかです! 玄関が明るくなっていい雰囲気になりました。

宮村みきさん


小泉幸子さん

場所を取らない羽子板形の置き物にしました。自立する手のひらサイズなので、置く場所を選ばずどこでもOK。単体ではシックに、小物と合わせると名脇役となる優れものです。作るコツは立体的に盛ること!!

小泉幸子さん


谷口祐三子さん

スワッグ作りに挑戦! 生木を使いましたが、これから乾燥していくと、ベージュっぽくなっていくとのこと。束ねた部分にリボンを付け、小さなオーナメントを足せばクリスマス風に、造花のサクラを付ければ春っぽくと、アレンジしながら一年中楽しみます。