【408号】大切な人へ思いをはせて結ぶ 水引のメッセージカード作り

思いやりの気持ちを伝える水引―。伝統を守りながら現代風にアレンジされたものも見られます。ラッピングスクールCHARIS.(チャリス)代表の松本恵美さんに、水引を使ったカード作りを教えてもらいました。

結び方にも本数にも意味がある水引の由来

ご祝儀袋やポチ袋に使われている水引。実にさまざまな結び方がありますが、「それぞれの結び方に意味があるんですよ」と松本恵美さんは話します。一般的な結び方は大きく分けて2つ。結婚式や弔事には、一度きりという意味で、引っ張ってもほどけない「結び切り」を。何度あってもよいお祝い事には、繰り返し結べる「ちょう結び」を使うそうです。結ぶ本数も慶事には奇数(結婚式には5本2束の10本も可)を用います。

ここでは、比較的簡単な「花結び」を紹介します。卒業・入学や就職など、お祝いやあいさつの機会も多いこの時季、思いを込めたメッセージカードを贈りませんか。

大中小と3つの「花結び」を両面テープで貼り合わせた花。リボンとストーンシールで上品に

パンチで丸くカットした和紙のドットと花の組み合わせがキュート

教えてくれたのは

CHARIS.(中央区帯山) 代表 松本恵美さん

ワールドラッピングアーティスト協会の理事長も務める。日本古来のギフトマナーにのっとったラッピングや水引などの技法を伝授している。


準備するもの

・水引…3本
・カード台紙…1枚(5.5cm×9cm)
・細い針金…1本
・ハサミ
・木工用ボンド
※水引とカード台紙(封筒)は100円ショップ、針金はホームセンターでそろいます。インターネットでも購入可


「花結び」の作り方


45cmにカットした水引を、手前を上にして交差させ輪を作る


交差した部分を指で押さえ、右の先端を輪の上から通した後、緑の線(図)の上に交差させて引く


(2)を繰り返し、4つの輪を作る


右の先端を1つ目の輪の手前から通す


4つ目の輪の上から通し、2つ目の輪の下の緑の部分(図)に手前から通して下方向に引く


花びらを整えて完成

花の根元を針金で巻いて止め、茎の部分をハサミでカットする


針金で止めた部分にボンドをつける

指で押さえてカード台紙に貼り付ける


「花結び」の作り方

プレゼントにカードを添えることで好感度がアップ

封筒に飾ってもかわいい「叶(かのう)結び」。作り方は下の動画で


「叶結び」の作り方