【420号】すぱいすフォーカス – “片付けのプロ”に聞いた 見やすい!使いやすい! 冷蔵庫の整理・収納術
毎日何気なく使っている冷蔵庫ですが、気が付けば物がいっぱいで、取り出しにくかったり、置き場所に困ったりしがち。見やすく、使いやすい整理・収納のコツを専門家に聞きました。
"見える化"収納で食材のありか明確に
「片付けには順序があり、まず、不要なものを減らす『整理』をした後、『収納』に取り掛かってください」と、整理収納アドバイザーの平井みはるさん。
収納の一番のポイントは、何がどこに入っているかを“見える化”することだそう。「中身が見えやすい透明の容器や、ラベルを使って、食材が一目で分かるよう工夫しましょう」と平井さん。「見える化収納の結果、食材をワンアクションで迷いなく取り出せるようになり、それが電気代の節約や家事の労力を減らすことにもつながりますよ」
教えてくれた人
整理収納アドバイザー
平井みはるさん
講演や勉強会など幅広い活動を展開。株式会社美的生活代表。熊本市在住。
Step1
物を減らす『整理』からスタート!
まず行うべきは、物を減らす「整理」。必要のないものは処分して、空きスペースを確保しましょう。
やることリスト
賞味期限切れの食材を廃棄
冷蔵庫の中の食材や調味料などを全部取り出し、賞味期限や消費期限が切れているものを廃棄します。
小袋類のため過ぎチェック
弁当などに付属のしょうゆ、ソース、わさびの小袋や、保冷剤など、「念のため」に取っておくものは、ため過ぎに注意。保存すべき量を決めておき、残りは思い切って捨てましょう。
Step2
『整理』が終わったら、いよいよ『収納』
無駄なものを処分したら、食材を分かりやすく「収納」します。
やることリスト
食材を「グルーピング」
食材や調味料を、使う目的別に「グルーピング(分類)」します。透明のカゴやトレーを利用すると、中身が見えやすく、出し入れも楽に。
「定位置」を決める
使用頻度が高い食材や賞味期限が近いものは、目線から腰の高さ辺りの位置に収納するようにすると、出し入れしやすくなり、使い勝手が格段にアップします。
「7割」収納を目安に
空きスペースができれば、食材を出し入れしやすいだけでなく、庫内の冷気の循環が良くなり、省エネにもつながります。目安として、全体の「7割」収納を心掛けてください。
冷蔵 Space
グルーピングしておけば、どこに何があるか一目瞭然です。まずは目的別に仕分けましょう。
【グルーピングの例】
(1)梅干し、納豆など「ご飯のお供セット」
(2)ジャム、マーガリンなど「パンセット」
(3)みそ、中華スープのもとなど「調味料セット」
(4)ビール、おつまみなど「晩酌セット」
(5)「お弁当用の食材セット」
冷蔵スペースは基本、グルーピングをしておき、空きスペースは、すぐに食べるものや賞味期限が近い食品の“一時置き場”にします
POINT
食材を目的別に分ける
例えば、「朝食セット」「調味料セット」「お弁当セット」など、食材を使う目的ごとに仕分けましょう。そうすることで取り出しやすく、掃除も楽に
扉 Space
「小袋類」「飲み物類」「ドレッシング類」「チューブ類」など、グループ分けすることで、格段に使いやすく。
ペットボトルの容器は、使いやすい大きさにカットしてチューブ類入れに。また、プリンの空き瓶などは、シロップ類の保管に活用できます
POINT
小袋類はメッシュポーチに
小袋類はメッシュポーチに入れて保管。S字フックなどを使って袋をつるしておくと、取り出しやすいですよ
野菜 Space
野菜の持ちを良くするためにも、葉物や根菜類は「縦収納」を心掛けて。これにより、野菜がつぶれて腐るのを防ぐこともできます。
POINT
種類ごとに容器を使い分けて
市販のプラスチックケースを使うか、ペットボトル(2Lサイズ)などの空き容器をカットして活用。野菜の種類ごとに容器を使い分け、上手に収納しましょう
冷凍 Space
引き出しタイプが多い冷凍庫は、取り出しやすい「縦収納」が基本。ブックエンドを活用すると便利です。
ブックエンドを使えば、縦収納もグループ分けもスムーズ
POINT
メモ&日付管理で使い忘れ防止
手作り食材を冷凍保存する際には、日付と名前を書いておくのがお勧め。手前から日付の古い順に入れるというルールにしておけば、探しやすく、使い忘れの心配もなし
コメント
0