【440号】植物で飾る インテリア
秋の深まりを感じるこの頃…季節の変わり目には部屋の模様替えをしたくなる人もいるのでは。そんなとき、インテリアに鉢植えなどの植物を取り入れるだけでお部屋の雰囲気がぐっと変わりますよ。植物の上手な選び方やワンランク上の飾り方をご紹介します。
少しの工夫で植物が引き立つ空間に
植物を飾る際、ちょっとした工夫でインテリアのクオリティーがアップします。部屋や場所ごとに、空間をおしゃれに彩るコーディネートのコツを専門家に伺いました。
部屋に植物が一つあるだけで明るくおしゃれな雰囲気になり、癒やされますよね。大掛かりな模様替えをしなくても空間をリフレッシュできるのが植物の魅力です。
植物を飾る際はまず、スペースに合わせて広い場所には大きいサイズのものを、狭い場所には小さいものを選びましょう。鉢の色を統一すると空間にまとまりができ、スタイリッシュになります。お気に入りの鉢に移し替えたり、バスケットなどに入れたりするのもお勧め。
さらにセンスアップを目指すなら、植物と雑貨を組み合わせて飾りましょう。ハロウィーンやクリスマスなど季節を感じるグッズと合わせるのも楽しいですよ。LEDライトやデスクランプなど、明かりのアイテムを一緒に飾ると、華やかな印象に。
「植物は育てるのが難しいから」と、避けている人もいるかもしれませんが、最近は手間が掛からず育てやすい種類も豊富に出回っているので、気軽に取り入れてください。
教えてくれたのは
COM-HAUS(コムハウス) インテリアコーディネーター 福住 朱美さん
COM-HAUS(コムハウス) グリーンアドバイザー・BLANC CAFE店長 松田 成美さん
インテリアにおすすめ植物
初心者でも育てやすく、インテリアに取り入れやすい植物をピックアップしました。
多肉植物
ぷくぷくとした葉がキュート。子株が生えるタイプのものは、株分けして簡単に増やせるのも楽しみの一つ。
サボテン
鋭いトゲが特徴で、その形や大きさはさまざま。種類や育て方によって、小さくてかわいい花が咲きますよ。
ドライフラワー
日の当たらない場所でも飾れます。植物を育てるのが苦手という人も、手間いらずでおすすめです。
観葉植物
サイズや種類が多く、葉の形や色合いも楽しめます。大きいサイズを部屋に1つ置くだけで、印象がガラリと変わります。育てやすいのも◎。
リビング
背の高い木を中心に 小さな植物を点在させて
窓や壁の近くに背の高い木を配置して、さらに、小さな観葉植物を点在させると部屋全体のバランスがよくなります。メリハリを出すなら、あえてリビングとダイニングの間に背の高い植物を置くのもおすすめ。
キッチン
ツルが垂れるタイプを天井からつり下げて
グリーンをプラスすることで、無機質なキッチンが柔らかい印象になります。台所仕事の邪魔にならないよう、フックやプラントハンガーなどを使って植物を天井からつるしましょう。
ツルが下に垂れる種類のものを選ぶと、ゴージャス感を演出でき、日々、ツルが伸びる様子も楽しめますよ。
使用植物/フペルジア
Point
受け皿を統一しておしゃれ度アップ
カウンターには小さいサイズの植物を並べて。受け皿を統一するとおしゃれ度がアップします。
使用植物/(左から)ハオルチア、ミニジェイド、フィルミアナコロラータ
壁面
棚や椅子も使って高低差を付けレイアウト
壁際は植物を床に置きがちですが、椅子や台、棚などの上に置いて高低差を付けてレイアウトするのがコツです。壁の余白が埋まると、全体的なバランスが良くなり、センスアップしますよ。壁にドライフラワーを掛けるのもおしゃれ。
使用植物/(右)シダ、(左)モンステラ
Point
雑貨とコラボでかわいく
壁に取り付けたシェルフに、小さめの植物と雑貨を一緒に飾るとかわいい印象に。
Point
フレームを組み合わせて
棚の上に飾るとき、植物の後ろにフレームを置くだけで、アートのような仕上がりになります。
窓辺
小さいサイズをいくつか立体的にディスプレー
日当たりのよい窓辺は、ほとんどの植物が元気に育ちます。出窓には小さな植物をいくつかまとめてディスプレーしましょう。狭いスペースでも、本を重ねた上に置いたり、サイズの違う雑貨と組み合わせたりすると奥行きのない空間にも立体感が生まれます。
玄関
日陰に強い植物を選んでドライフラワーもおすすめ
窓が少なく日光が入りにくい玄関には、暗い場所でも育つシダ類やドライフラワーがおすすめ。明るいトーンの植物の絵画を飾ると爽やかな雰囲気を演出できます。
植物のお手入れのコツ
植物を育てる上で大切なのは観察すること。葉の色やハリ、土の様子などを日々観察していると細かい変化に気付きます。変化=植物からのサインです。そのサインに応じて世話をすれば枯れることはありません。
■水やりはたっぷり
指で土を軽く掘ってみて、土の中まで乾燥しているときにだけ水やりをします。鉢底から水が出るまでたっぷりあげましょう。
■明るい日陰が最適
植物は、日当りがよく風通しのいい場所が大好き。直射日光ではなく、レースのカーテン越しに光が当たるような“明るい日陰”の環境を特に好みます。
■ 適度にほったらかす
植物が枯れる原因に、水の与え過ぎがあります。適度なほったらかしも大切ですよ。
取材協力/コムハウス・BLANC CAFE
※掲載の植物や小物は同店で購入できます https://www.com-haus.net/
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