【459号】暮らしをもっと快適に 賢いリフォームのススメ

卒業や進学、就職、転勤、定年退職…。春は生活環境が大きく変わる季節です。ライフスタイルの変化に伴い、住まいのリフォームを検討している人も多いのでは? そこで、事前の準備や依頼先選びなど、手続きを上手に進めるコツやポイントを紹介します。

<取材協力・監修/一般財団法人熊本県建築住宅センター>

進め方のステップ

(1)目的を明確にする
(2)情報を収集する
(3)依頼先を選ぶ


ポイントを押さえて 段取り良く

住まいのリフォームは、設備が古くなったり、不便に感じたりする部分を修理・改善し、生活を快適にするために行うものです。しかし、ひと口にリフォームといっても、「お風呂場が寒くて、冬の時季は毎日つらい」「子どもが巣立ったので、この機会に間取りを変えたい」「玄関の扉がきちんと閉まらない」など、動機や目的、タイミング、内容、規模、予算は人それぞれに異なります。

リフォームを段取り良く進めるには、「目的を明確にする」「情報収集」「依頼先選び」の順に手続きを行っていくことが大切です。このポイントを押さえておけば、リフォームの失敗をできるだけ防ぐことができますよ。

自分たちの住まいとライフスタイルに合ったリフォームを実現して、快適な暮らしを手に入れましょう。

国土交通省「住宅市場動向調査」(平成29年度)より参照 ※リフォーム実施者561人の複数回答

国土交通省「住宅市場動向調査」(平成29年度)より参照 ※リフォーム実施者561人の複数回答


STEP01 目的を明確にしよう…事前に内容の絞り込みを

リフォームをするにあたっては、まず「何をどうしたいのか」をはっきりさせることが肝心です。キッチンのリフォームだけを考えても、対面式がいいのか、IHヒーターに変更するのか、キッチンカウンターは必要かなど、予算面も含め、検討するポイントは多岐にわたります。

長く使うものだけに、あいまいなまま進めてしまっては、「もう少しこうしておけばよかった」と後悔することになりかねません。10年後、20年後を見据えて、家庭でしっかり話し合って内容を絞り込んでおきましょう。


STEP02 情報を収集しよう…知識を持って取り組んで

リフォームを賢く進めるには、全てを業者任せにせず、ある程度の知識を持って取り組むことが大切です。雑誌やカタログ、インターネットなどをチェックし、進め方や施工例、施工業者、設備の種類、相場などについて事前に情報を収集しましょう。

インターネットについては、さまざまなサイトでリフォームに関する情報が紹介されていますが、公正・中立の立場で運営されているサイトが、信頼性などの面からおすすめです。代表例として、全国的なリフォーム事業者検索サイト「リフォーム評価ナビ」があります。一般財団法人住まいづくりナビセンター(東京)が運営しており、国土交通省の補助事業の採択も受けています。県内では、県や一般財団法人熊本県建築住宅センターと連携し、今年1月末現在で県内28の事業者がこのサイトに登録されています。

※写真はイメージ

リフォーム評価ナビTOP画面

リフォーム評価ナビTOP画面

進め方の参考になるサイト

●リフォーム評価ナビ https://www.refonavi.or.jp/
●一般社団法人住宅リフォーム推進協議会 http://www.j-reform.com/
●一般社団法人リビングアメニティ協会 https://www.alianet.org/


STEP03 工事依頼先を選ぼう…相見積もりを取ると安心

施工業者を選ぶ際は、信頼できる業者かどうかの見極めがポイント。会社の業務内容や実績などを考慮して、2社以上から見積もりを取ることをおすすめします。

これを「相見積もり」といい、業者による提案や費用の違いを比較・検討することができます。その場合は、工事内容や予算を同じ条件で依頼することが大切です。また、現場調査や見積もり提示時の業者の対応も、判断材料の一つ。そして依頼するときは、必ず契約書を交わしましょう。

公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住まいるダイヤル」(0570・016・100)では、リフォーム見積もりチェックサービスのほか、住宅に関する電話相談を受け付けています。

国土交通大臣登録住宅リフォーム事業者団体(一部抜粋)

●一般社団法人日本住宅リフォーム産業協会(JERCO) http://www.jerco.or.jp/
●日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協) http://www.mokutaikyo.com/
●一般社団法人リノベーション協議会 https://www.renovation.or.jp/
●一般社団法人全国古民家再生協会 http://www.g-cpc.org/
●一般社団法人マンション計画修繕施工協会 http://www.mks-as.net/


支援制度を活用しよう…リフォームがよりお得に

適用条件を満たすリフォームを行った場合、所得税額の控除をはじめとする減税制度や、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」といった補助金制度など、各種支援制度を利用できます。

この他、自治体ごとに支援制度を設けているところもあります。詳しくは、リフォーム業者またはお住まいの市町村に問い合わせを。

主なリフォームの減税制度

●所得税の控除
要件を満たすリフォームを行った場合、所得税額の控除を受けられます。「投資型減税」「ローン型減税」「住宅ローン減税」の3種類があります
●固定資産税の減額
要件を満たすリフォームを行った場合、固定資産税の減額を受けることができます
●贈与税の非課税措置
個人が親や祖父母などから住宅取得等資金の贈与を受けて、要件を満たすリフォームを行った場合、一定金額まで贈与税が非課税となります

主なリフォームの補助制度

●長期優良住宅化リフォーム推進事業
既存住宅の長寿命化や複数世帯同居の実現に資するリフォームに対し、国が費用の一部を支援します

補助率:3分の1

限度額:
(1)長期優良住宅(増改築)認定を取得しないもの の性能向上が認められる場合 100万円/戸(150万円/戸)
(2)長期優良住宅(増改築)認定を取得した場合 200万円/戸(250万円/戸)
(3)(2)のうち、さらに省エネルギー性能を高めた場合 250万円/戸(300万円/戸)

※( )内は、三世代同居対応改修工事を実施する場合