【484号】アクアリウムで涼を感じて

水槽の中を色とりどりの熱帯魚が泳ぐ姿は、涼しげで癒やされますよね。暮らしにアクアリウムを取り入れて、熊本の暑い夏を乗り切りましょう。今回は初心者でも始めやすい熱帯魚の飼育方法を紹介します。

※アクアリウムとは、観賞用に熱帯魚や水草などを飼育すること(またはその設備)です


アクアリウムの楽しみ方

アクアリウムを始めるために必要な設備や環境づくり、飼育しやすい熱帯魚の種類などを観賞魚専門店『フィッシュマン』の藤川敬介さんに教えてもらいました。
※今回は淡水での飼育法です。

熱帯魚を入れる前に 水槽の飼育環境を整えて

アクアリウムは、熱帯魚が暮らす自然環境と同じ状況を水槽の中に再現するのが理想です。水槽のサイズが小さいと、水が汚れやすいだけでなく、気温の影響で水温が変化しやすくなります。初心者の場合は、飼育に必要な環境を維持することが比較的容易な幅60㎝サイズの水槽から始めるのがおすすめです。

始める時にまず重要なのが、新しい水槽に熱帯魚が暮らすための環境を整える“立ち上げ”です。水槽にカルキ抜き剤を加えた水を満たし、まずは1週間~10日間ほど魚を入れずにろ過装置を稼働しましょう。水槽内に、魚のフンや食べ残しから発生するアンモニアを無害化してくれるバクテリアが自然発生し、魚を飼育できるようになります。

水の交換は、魚の種類により異なりますが、基本的に週1回程度が目安。水槽の4分の1の水をくみ取り、カルキ抜き剤を加えた水を足せばOKです。

教えてくれた人

「フィッシュマン」
スタッフ 藤川 敬介さん

創業33年。熱帯魚をはじめ、観賞魚に関する飼育用品の全てがそろう専門店。


整える環境

水温計

水の適温は26度前後。水温が上がりやすい夏場は、冷却装置が必要になる場合もあります。

水槽

初心者は幅60cmサイズがおすすめ。直射日光の当たらない涼しい場所に設置しましょう。

砂利

水草を入れる場合、根を固定するために必要。多彩な水草を育てたい場合はソイル(土でできた底床材)を使いましょう。

マット

必要に応じてガラス水槽の下に敷くことで、水槽のひび割れや底面が滑るのを防ぎます。

照明

蛍光灯とLEDがあり、近年は省エネなLEDが主流。水草の発育を促したい場合は、専用の照明を設置しましょう。

ろ過装置

水中のゴミやフンなど、不要なものを取り除く装置。フィルター内に定住するバクテリアが水をきれいにしてくれる効果もあります。

水草

水草のほか、流木や石を好みで配置。水槽の手前から奥に向かって水草の背丈を高くすると、空間に立体感が出ます。

ヒーター

水槽内の水温を一定に保持。水の一部入れ替えでも水温は変化するため、冬はもちろん、夏も稼働させます。


必要な道具

熱帯魚を飼育するために必要な道具も確認しておきましょう。

捕獲ネット

魚の移動や水槽内のゴミの掃除に使います。魚を直接手で触るのは、魚が弱る原因になるためNGです。

魚のエサ

熱帯魚の種類に合わせたエサを準備しましょう。

水替えポンプ

水槽の水を抜くためのポンプ。水を抜くと同時に砂利を清掃できるタイプもあります。

カルキ抜き剤

水道水に加えることでカルキが抜け、バクテリアが定住できる水槽用の水として使用できるようになります。

金魚の場合

基本的に熱帯魚の飼育方法と同じです。ただ金魚は食欲が旺盛なので、フンの量も増えます。水の汚れは病気の原因になるので、水槽の水を小まめに替えるか、数を少なめにしましょう。


初心者におすすめの熱帯魚

立ち上げたばかりの水槽は水中の環境が不安定です。新しい水槽で飼育する場合は、今回紹介する7種類をはじめ、体が丈夫な熱帯魚を選ぶようにしましょう。

(1)プリステラテトラ

体は透明感のある銀色で、背びれと尻びれに入った白と黒のラインがアクセント。

(2)ブラックモーリー&シルバーモーリー

繁殖能力が高く、胎内で卵をふ化させて稚魚を産む「卵胎生」という繁殖形態を持ちます。

(3)レッドミッキーマウスプラティ

尾びれに入った有名なキャラクターの模様が名前の由来。

(4)グッピー

下半身に色が付いたタキシード柄(写真)のほか、さまざまな色や模様が楽しめます。

(5)カージナルテトラ

側面に入った青や赤のラインが鮮やかで、泳ぐとキラキラ輝きます。

(6)ブラッドオレンジライヤモーリー

ライヤーテールと呼ばれる、上下に長く伸びた尾びれの形が特徴です。

(7)クーリーローチ

細長い体形と黒と黄色の縞模様が印象的。水槽の底にいることが多いため、水底に沈むエサを与えましょう。


育てやすい水草

多彩な種類がある水草は、水槽の中を華やかにしてくれるアイテムです。今回は、一般的な水槽用の照明でも育てやすい3種類を紹介します。

(A)アナカリス

非常に丈夫で育てやすい。金魚の飼育に多く用いられる金魚藻として知られています。

(B)アヌビアス・ナナ

深い緑色の大きな葉が印象的。砂利やソイルに植え付けるほか、流木や石に活着させることもできます。

(C)ウィローモス

ミズゴケの一種。根を持たないため、流木や石などに活着させます。写真はココナツの殻に活着させたもの。


初心者が気をつけたいQ&A

Q.水槽はどれくらいの割合で掃除すればいい?
A

週1回程度、水槽内に手を入れてスポンジでガラスの内側を軽くこすればOKです。水槽の水を全部抜いて清掃する必要はありません。


Q.水槽に何匹ぐらい魚を入れられる?
A

小型の熱帯魚であれば、幅60㎝サイズの水槽で50匹ほど飼育が可能です。ただし、飼育数が多いほど水が汚れやすくなります。初心者は少数から徐々に増やすことをおすすめします。


Q.エサはどれくらいの頻度で与えるの?
A

小型の熱帯魚だと朝・夕の2回。エサを与え過ぎると病気の原因にもつながります。与える量は飼育数により異なるので確認を。


Q.海水魚と一緒に飼育できる?
A

熱帯地域に生息する熱帯魚は海水魚とは生活環境が異なるので、基本的に同じ水槽では飼育できません。


アクア系イベントも要チェック!

「ナイト水族館」

わくわく海中水族館シードーナツ(上天草市)

8月は10日(土)~14日(水) ※9月以降の開催はHPで確認を
夜行性の生き物たちが活発に動き出す夜の水族館を体験できます。前日17時までの要予約。

お問い合わせ

わくわく海中水族館シードーナツ

TEL
0969-56-1155

「長洲町夏まつり のしこら祭2019」

金魚と鯉の郷広場(長洲町)

8月24日(土)
金魚みこしレースや金魚すくいのほか、約2000発の花火にも注目です。

お問い合わせ

長洲町まちづくり課

TEL
0968-78-3219

「熊本朝日放送開局30周年記念 熊本城ホール開業記念 アートアクアリウム城 ~熊本・金魚の興~ &ナイトアクアリウム」

熊本城ホール イベント・展示ホール(熊本市中央区)

11月2日(土)〜2020年1月13日(月・祝)
熊本初上陸。「復興」をテーマに、金魚が彩る幻想的な水中アートが展示されます。

お問い合わせ

KABイベント

TEL
096-359-9051