【515号】快適な暮らしを手に入れよう! 賢くリフォームするために 2020・春のリフォーム特集

気候が穏やかな春は、リフォームに適した季節ともいえます。「わが家もそろそろリフォームをしたいけど、何から始めていいのか分からない」という人のために、賢く手続きを進めるためのポイントなどをまとめました。

〈監修/一般財団法人 熊本県建築住宅センター〉


傾向

リフォームの動機で最も多い“老朽化”

国土交通省が、平成29年度中に住み替え・建て替え・リフォームを行った世帯(複数回答)を対象に実施した「住宅市場動向調査」(左表)によると、リフォームの動機として最も多く寄せられたのが、「住宅が傷んだり汚れたりしていた」という回答でした。長く住み続けるために、老朽化に伴う修繕や改善は必要不可欠です。

続いて多かったのが、「台所・浴室・給湯器などの設備が不十分だった」「家を長持ちさせるため」でした。


「より快適な暮らし」目指すケースも

その他、「家族や自分の老後に備えるため」「介護のため」「家族人数が変わったため」「子どもの成長に備えるため」など、ライフスタイルやライフステージの変化に対応するためのリフォームが多いのも最近の傾向です。

また、「家を長持ちさせるため」「不満はなかったが良い住宅にしたかった」など、建物や設備に何か不具合が起きたり、生活に支障が出たりしたわけではなく、より快適に暮らすことを目指してリフォームを行うケースも増えているようです。


[流れをおさらい]失敗しないリフォームの進め方

リフォームを段取りよく進めるためには、全体の大まかな工程をあらかじめ把握しておくことが大切です。どのような手順で進めたらよいか、簡単な流れを紹介します。

[STEP 1]「どこをどう変えたい」 目的をより明確に

まず現状の不満や希望などを家族で話し合いましょう。「家の中が寒い」「水回りの動線が不便」「憧れのアイランドキッチンに変更したい」など、建物の構造から間取り、住宅設備のことまで、さまざまな意見を出し合って。将来のライフステージの変化を見越し、バリアフリー化や二世帯住宅などの必要性を検討しておくことも重要です。

家族の要望をピックアップしたら、リフォームの優先順位や予算を決めましょう。


[STEP 2]事例など情報を収集 イメージ膨らませて

大まかな計画が決まったら情報収集を。インテリア関係の雑誌やカタログ、ウェブサイトのリフォーム施工事例をチェックするなどしてイメージを膨らませましょう。

住宅設備のリフォームを検討する場合は、実際に住宅メーカーなどの展示会やショールームへ足を運び、実物を見て機能を体感してみるのもおすすめです。


[STEP 3]見積もり依頼後、現地調査を実施

具体的なイメージが固まったら、複数の施工会社に見積もりを依頼しましょう。見積もりだけなら無料の場合がほとんど。ここで重要なのが、どの施工会社にも必ず同じ条件で依頼すること。施工会社にはリフォーム専門会社や住宅メーカー、工務店などさまざまな種類があり、それぞれ得意・不得意分野があります。同じ条件で見積書を比較検討することで、希望のリフォーム内容に適した施工会社が見つかりやすくなり、リフォームの適正価格を知ることもできます。

見積もりを行う際、家の状態の把握や採寸といった現地調査が行われます。このとき、事例集やカタログなどを見せて完成後のイメージや要望を具体的に伝えておくと、後々、追加工事やトラブルなどを避けることができます。


[STEP 4]引き渡しの際は 仕上がりをよく確認

見積書やプランを比較検討し、1社に絞ったら契約となります。価格の安さだけで選ぶのは禁物。設備や建材のグレードを落としたり、人件費を削ったりしている可能性もあるからです。契約書の保証内容や保証期間など、アフターフォロー体制についても確認しておきましょう。

工事前には、家具を移動させたり、養生したりといった準備も必要です。大規模な工事の場合は、仮住まいの場所を確保することも忘れずに。

工事が完了したら、いよいよ引き渡しです。契約書通りに仕上がっているかどうか、担当者立ち会いのもとでしっかりと確認してください。


[申請期限、3月末に迫る!]「次世代住宅ポイント制度」

一定の性能持つ住宅の 新築・リフォームを支援

昨年10月の消費税率引き上げに伴う対策として、一定の性能を持つ住宅の購入やリフォームを支援する国の補助金制度が「次世代住宅ポイント制度」です。省エネ性や家事負担を軽減する設備など、国が定めた一定の性能を持つ住宅の新築・リフォームに対し、一戸当たり最大30万ポイントを付与。1ポイントにつき1円相当で、さまざまな商品などと交換できます。若者世帯・子育て世帯の場合などは、特例でポイントの上限が引き上げられます。

対象となるのは、今年3月31日までに請負契約、着工した場合。リフォームを考えていた人は、利用を検討してみてはいかがでしょう。ただし、期限が迫っているからといって慌てて契約しないように。施工会社との工事内容や費用などの打ち合わせが不十分だった場合、後にトラブルの原因になることもあります。

詳細はHPをチェック!

付与されたポイントを商品などに交換する申し込み期間は今年6月30日まで。ポイントの対象となる建材・設備、ポイントの申請方法、交換できる商品など、詳細は国土交通省の次世代住宅ポイント事務局のホームページで確認を。

https://www.jisedai-points.jp/


[まだ他にもある!]支援制度を賢く活用しよう

補助金制度と優遇税制を組み合わせれば、よりお得

「次世代住宅ポイント制度」以外にも、補助金制度や優遇税制といったリフォームの支援制度があります。補助金制度は、高性能な住宅の普及などを目的に国や地方自治体が工事費の一部を助成すること。対象となる工事や性能基準、期間は制度によってさまざまで、現在は「次世代住宅ポイント制度」のほか、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」などがあります。

優遇税制とは、要件を満たす住宅のリフォームを行った場合、所得税の控除や固定資産税の減額、贈与税の非課税措置、登録免許税の軽減、不動産取得税の特例措置といった税金の優遇を受けられるものです。対象となる工事や期間、申請先、他の優遇税制との併用の可否などが複雑なため、事前によく確認を。

補助金と優遇税制を上手に組み合わせて、賢く、お得にリフォームしましょう。

市町村の支援制度も確認を

市町村がリフォームの補助金制度を設けている場合もあります。詳しくは、リフォームの施工会社やお住まいの市町村などに問い合わせるか、支援制度検索サイトで確認してみてください。

http://www.j-reform.com/reform-support/