【526号】在宅で働くって戸惑いいっぱい 在宅勤務 ここがポイント!

新型コロナウイルス感染症対策として、県内でも在宅勤務を導入する企業が増えました。初めての試みに勝手が分からず戸惑う声も上がっています。長年在宅ワーカーとして仕事をしてきた方々に聞いた、家で働くときに気を付けたいポイントと企業側へのアドバイスを紹介します!

あるある! すぱ山さんちの在宅勤務

外出自粛&休校措置と同じタイミングでスタートした在宅勤務。子どもがいる場合、自宅で仕事・家事・育児を同時進行するのは思った以上に大変なもの。「生活リズム」「仕事環境」「作業効率」、3つの側面からコツをまとめてみました。

一口に在宅勤務といっても、フリーランスのように自分一人だけで進める仕事と、企業に属しながら自宅で働く方法と、大きく分けて2通りあります。緊急事態宣言を受けて進められた在宅勤務は後者。どれだけ業務の環境が整えられているかは、企業ごとに異なります。

各家庭の状況もそれぞれ。例えばウェブ会議中、後ろに子どもの姿が映ったり、ペットが膝に乗ってきたり、介護中の親が話し掛けてきたり。すべてがその人の日常です。必要な範囲で家庭環境について伝えておくと「お互いさま」としてスムーズに仕事が進むでしょう。

また、夫婦共働きでどちらかが在宅勤務の場合、家にいる方の負担が重くなりがち。家事の分担を見直してみるのもおすすめです。


POINT1 朝は決まった時刻に起きる

毎日の習慣を守り、体調が崩れるのを防ぎましょう。出勤している時と同様に、毎朝できるだけ、これまでと同じ時刻に起きるように心掛けて。朝起きる時刻を意識することで過度な夜更かしにも歯止めをかけられます。カーテンを開けて日光を浴び、空気の入れ替えをするほか、洗濯物を戸外に干す、犬の散歩や庭木の世話なども朝のルーティンとしておすすめです。可能であれば、就業時刻もオフィスでのタイムスケジュールと同じにします。


POINT2 作業場所を整える

リビングの一角、個室のデスク、子どもの学習机を借りて…など、作業場所は皆さんさまざまですが、可能なら毎日同じ場所で仕事をします。パソコンの周囲を片付け、目障りなものが視界に入らない工夫を。仕事に必要なものはキャリーケースにまとめておくと便利です。また、「肩、腰が痛くなる」といった悩みも。机と椅子の高さが自分に合っているかをチェックしてみてください。クッションや台座を使って、姿勢が保てるよう調整しましょう。


POINT3 意識して休憩を

アラームを使って休憩タイムを設けます。水分補給も大切ですし、食事の後もすぐに業務に戻らず意識して休みましょう。家事は仕事とは別のタスクとして息抜きに取り組んでみては。


POINT4 ネットの接続状況を整える

「オフィスの時と勝手が違って仕事が進めにくい」と感じることも多いのでは。パートナーも在宅勤務で、さらに休校中の子どもがオンライン授業を視聴するなど複数人でネットを使う場合は、通信速度が遅くなりがち。マンション型のWi-Fiだと一家庭ではすぐには対処できませんし、会社のシステムもリモートからのアクセス集中で負荷がかかって反応が遅くなるなど、予想外のトラブルも考えられます。スマートフォンでテザリングする方法もあります。今は働き方の“移行期”と捉え「この働き方が今後も長く続くとしたら」と考え、接続環境を整えていきましょう。


POINT5 作業の見える化を意識する

出勤時のようには作業が進まず「自宅待機と変わらないのでは」という不安が聞かれる一方で、「誰かに聞けばすぐに解決できたことも、文章で質問を送らなければならず手間がかかる」「詳しい自分ばかりに質問が集中してきつい」と予想外の負担に驚いている人も。また、お互い仕事をする姿が見えないので「上司からどんどん仕事を指示され、連日激務」といったお悩みも。チャットやメールでグループの連絡は「密」にして仕事内容と量の“共有”を目指してみませんか。


POINT6 家事・育児の分担を決める

子どもがいる場合、在宅で仕事をしている際も「遊んで」とせがまれて作業が中断しがち。夫婦共に在宅勤務の場合は、互いの仕事のスケジュールを共有して。片方が忙しい間はもう片方が家事・育児を担当するなどの工夫をしましょう。


POINT7 集中できる時間をつくる

夫婦共に在宅勤務なら、ぜひ互いに協力して。ウェブ会議に出席するなど相手が集中して仕事に打ち込める時間をつくるようにしましょう。また、仕事で「やることリスト」を書き出す人は多いと思いますが、書き出す際に見込み時間もメモしてみませんか。在宅仕事では“すぐ終わる仕事”からどんどん片付けることをおすすめします。手持ち分が減ると、気分も楽になります。


テレワーク実践事業社でお話を聞きました!

多様な働き方ができる 新しい社会への一歩

新型コロナの前と後では大きく変わるといわれていることの一つが「働き方」です。今回の在宅勤務(テレワーク)導入で、思いがけずとはいえ「実践」したことに大きな意味があります。なかなか浸透しなかった在宅勤務ですが、社会全体が踏み出したことで、今後は課題を解決しながら浸透していくと思います。

ワーカーは、在宅勤務を実践するなかで、仕事に求めるものが変わったり、職業の選択肢が広がり〝自分らしい働き方〟について考える方が増えるでしょう。企業は社内ルールを整えることで、業務管理、勤怠管理、セキュリティー、社員間コミュニケーションなど、今まで「なんとなくやれていた」ことを見直すきっかけになりそうです。

テレワークとは、自由に働くことではなくICTを活用した柔軟な働き方のこと。柔軟な働き方は、仕事や働く人の可能性を広げます。導入にはさまざまな支援策があり、テレワーク相談センターやテレワーク総合ポータルサイトから情報が得られます。ぜひ活用してください。

健康経営アドバイザー
吉田 稀世さん
全ての女性の《自分らしく働く×暮らす》を応援する事業と情報発信に取り組む(有)ミューズプランニング情報・企画事業部長。10年前からテレワークを導入。


在宅勤務している人の声

小学生2人の相手をするのは大変です

低学年の子とは同じリビングテーブルで、子どもは宿題、親はパソコンに向かいます。話し掛けてくるたび「今は頑張る時間」と返事。休憩時間は一緒においしいおやつを楽しみました。高学年の子は、学校からの「自学」を家庭科にして乗り切りました。洗濯、掃除、料理などお手伝いした気付きを連日記入。意外と夢中でやってくれますよ!

こやさん(41)/合志市

邪魔する飼い猫 「箱」でおとなしく

飼い猫がキーボードのそばで邪魔してくるのに困っていましたが、ネットで「デスク上に箱を置くとその中に入っておとなしくなる」情報を発見。やってみるとその通り! かわいいし癒やされるし、ストレスが吹き飛びました。

りりさん(32)/熊本市南区

在宅勤務になってオフィスの良さを再発見

朝夕の通勤時間は家庭から仕事モードに切り替えるスイッチだった! 休憩時間の同僚とのおしゃべりは息抜きやコミュニケーション。通常勤務に戻ったら意識的に大事にします。

かずさん(39)/熊本市中央区