【552号】あの人の元気の秘密 マイルーティン

「ルーティン」とは生活の中で習慣としている行動のこと。ルーティンを続けることで、集中力がアップしたり、生活のリズムが整ったりするなど、さまざまな“いいこと”があるそうです。今回は「ルーティンを生活に取り入れて、毎日が充実している」という4人に、それぞれのルーティンを教えてもらいました。

三日坊主よ、さようなら!楽しく続けよう マイルーティン

健康的な生活習慣を指導する専門家にルーティンを続ける秘けつを聞くとともに、さまざまな“マイルーティン”を持っている皆さんに、その魅力を聞きました。

教えてくれたのは

熊本大学 教授システム学研究センター・教授
都竹 茂樹先生

医師、医学博士。ヘルスプロモーション、トレーニング科学を専門とし、現在は、社会人向け生涯学習のプランニングや生活習慣病予防改善プログラムの開発などを行っている

続けるメリットを具体的にイメージしよう

自分が身に付けたい行動や思考を習慣化すると、精神的に安定する、集中力が上がるなどいろいろなメリットがあり、充実感も得られます。しかし、その習慣が良い習慣であると分かっていても、新しいことに取り組み、それを継続させるのは難しいものです。

継続の難しさを乗り越えるためには、明確なゴールを設定し、その習慣が自分にどのようなメリットをもたらすのかを具体的にイメージすることが大切です。その際、あまり高いゴールを設定しないように。ルーティンも「ちょっと物足りないかな」という程度の短時間のルーティンから始めて、慣れてきたら徐々に増やしましょう。

仲間や家族と一緒に取り組んだり、ルーティンを行った日はカレンダーに丸印を付けて記録したり…、モチベーションアップ法はさまざま。細切れに達成目標を設定し、達成するごとにご褒美ランチを食べに行くという方もおられるなど、楽しみながら継続できる自分にぴったりの方法を見つけましょう。体調が悪いときは休んでもいいですし、たとえルーティンを中断しても気軽に再開すればいいのです。ストイックになり過ぎず“ゆるっと”取り組むことも、継続の秘けつです。


[my routine! case1]

30kg減も!?  4秒筋トレを20年実践

都竹先生のルーティンは、自身が考案した独自の筋トレ法「4秒筋トレ(4Uメソッド)」です。「4秒筋トレ」は、自分の体重を負荷にした筋力トレーニング法で、自宅で器具を使わず、気軽に取り組むことができます。

都竹先生は、このトレーニングと和食中心の食生活を20年前から続けており、当時100kgあった体重が、2年間でなんと70kgに! 体が引き締まっただけでなく、血糖値やコレステロールなどさまざまな数値が改善しました。

「一つの種目にかかる時間は1分ちょっとなので細切れの時間でもできます。私も朝、空いた時間にトレーニングをしています」と話します。

詳しい方法は、こちらの動画でチェック!

https://vimeo.com/454558685/51c21fb8a7

都竹先生が提唱する「4秒筋トレ」の一つ、チェアスクワット。「4秒で立ち上がり、4秒で座る」を10回繰り返すことで、太ももを引き締めます


[my routine! case2]大学生 古川真也さん

瞑想(めいそう)で無心に 「自分を大切にする時間」

朝日を浴びながら、静かに目を閉じ、瞑想することが古川真也さんのルーティンです。瞑想を始めたのは大学に入学した今年4月。世界の優秀な人材の多くが、脳を健康に保つために瞑想をルーティンとして取り入れていると本で読んだことがきっかけ。以来、毎朝欠かさず15分間瞑想しています。

「起床後の行動を決めることで、一日がスムーズに始まり、暮らしにメリハリが付きました」。背筋を伸ばして静かに目を閉じ、足が床面に触れている感覚や呼吸に気持ちを集中させることで、頭がすっきりとし、コロナ禍の生活でも心を落ち着けられたそうです。

ジムや筋トレなど、さまざまなルーティンにチャレンジしたものの、なかなか続けられなかったという古川さん。「良い習慣を身に付けることは、自分を大切にすること。続けることで自信にもつながります」

熊本大学文学部コミュニケーション情報学科1年生。熊大の学生自らが県内の飲食店や観光地を取材する観光情報サイト「Kumarism」(くまりずむ)のメンバーとしても活動

瞑想の時に使用するヨガマットとタイマー


[my routine! case3]株式会社ヒトコト社代表 村上美香さん

朝から家じゅうを掃除、歯磨き… "磨きフェチ"全開

毎朝のルーティンが決まっているという村上美香さん。まずはトイレ掃除をして窓を開け、うがい、歯磨き、白湯を飲んだ後は、ほうきで室内を掃き、その後玄関の床を水拭きするのが日課です。早朝から仕事がある時も欠かしません。

「歯も室内もきれいに磨くと、すっきりします」。村上さんが、長年愛用しているのが、江戸箒(ぼうき)です。10年ほど前に義理の妹さんからプレゼントされて以来、毎朝ほうきを使って部屋を掃除しているのだそう。「もらった時は、正直、ほうきなんて使うかなあと思ったんですが、隅々までしっかりきれいになり、今では手放せません。シャッ、シャッ、シャッという音も心地いいんです」

前日に食べ過ぎた時は、いつも以上に念入りに掃除をするという村上さん。「エクササイズ的な要素や自分を律する意味合いもあります。部屋がきれいになって運動もできて一石二鳥です」

テレビ局でキャスターを21年間務め2018年3月に退社後、株式会社ヒトコト社を設立。「ことばを大切に、人の想いや生き方を、ひとつひとつ丁寧に伝える」をモットーに、講演、司会、番組作りをはじめ、トークショーやスピーチ講座などを手掛ける伝え手として活躍中

愛用している白木屋傳兵衛商店の江戸箒


[my routine! case4]フリーデザイナー 中本千晴さん

鉛筆削り集中力研ぎ澄ます  道具は"自分の一部" 大切に

「仕事を始める前や作業に集中したいときは、鉛筆をカッターナイフで削ります」。デザイナーでイラストレーターの中本千晴さんが、高校の美術科時代から続けているルーティンです。静かな環境で鉛筆を削る行為とその音で集中力が増し、〝よい絵が描ける〟と自己暗示をかける効果もあるそうです。うまく描けないときや心を落ち着けたいときは、いったん作業の手を止めて、再び鉛筆を削り、気持ちをリセットするとうまくいくことも。

また、絵を描くのに使った筆は「お疲れさま」「ありがとう」と優しく丁寧にシャンプーで洗い、リンスでケア。「長年使い、自分の動きの癖が染みついた道具は二度と買えない唯一無二のもの。それくらい愛着があり、自分の一部のような気がするので、その道具の寿命が来るまで大切に扱います」と中本さんは話します。

グラフィックデザイナー、イラストレーター。令和4年春に開催される「第38回全国都市緑化くまもとフェア」のロゴマークやデザインを担当。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻 デザイン研究領域修了。博士号取得。

高校時代から大事に使っている筆やはけ

撮影協力/ココハナ(南区田迎2‐5‐54)


読者に聞いた「マイルーティン」エピソード

毎日15分間片付け

毎日必ず15分間、自宅の片付けをしています。以前は休日にまとめて掃除をしていましたが、毎日短時間掃除に取り組むことで、休日の時間を有効活用できます。
(くまモン大好きさん)

息子とダッシュ

毎夕、息子と一緒にダッシュしています。昨年の運動会で息子がビリになったのがきっかけで、それ以来の日課です。息子と一緒に楽しむ時間が取れるし、私も3kg痩せて一石二鳥です。
(だいままさん)

歩きながらごみ拾い

毎朝、ウオーキングのついでに、ごみ拾いをしています。簡単にできるボランティア活動で、朝からいい気分になります♪
(しずちゃんさん)

寝る前に感謝

子どもの頃から37年間、寝る前に布団の中で「今日も一日ありがとうございました。明日もよろしくお願いします」と願います。いろいろなことに感謝するようになり、人間関係が良くなりました。
(おでんさん)