【561号】寄せ植えでひと足お先に春気分

まだまだ寒い毎日ですが、暦の上ではもう春。今年は、いろいろな種類の花を一度に楽しめる「寄せ植え」で、ひと足先に春気分を味わってみませんか。すぱいす読者スタッフが、この時季だからこそ楽しめる花々を使って、寄せ植えの基本を園芸のプロに教えてもらいました。

初心者でも簡単! 季節の花々で作ろう!育てよう!

寄せ植えの作り方や育て方、今の時季お薦めの花などを大型総合園芸店ナーセリーズ本店の福田祥之さんに聞きました。基本を知っておけば、いろいろなアレンジを楽しめますよ。

わずかなスペースで華やかさを演出

寄せ植えの最大の魅力は、複数の花をわずかなスペースで楽しめる点です。「植物を育てるのは、鉢が一つあれば十分。コツをつかめば初心者でも簡単に作ることができます」と福田さん。「最近は、さまざまなサイズやデザインの鉢がそろっており、リース形のプランターなどもあります。ベランダや窓際、玄関先など、寄せ植えが一つあるだけで、その場がぐっと華やかになりますよ」

読者スタッフは基本を学んだ後、好みの花を選んで、実際に寄せ植え作りにチャレンジ。思い思いの発想で、個性豊かな”作品”を作り上げました。

福田さんの説明を聞く読者スタッフ ※撮影のためマスクを外しています

「寄せ植え教室」を開催!

ナーセリーズ本店では、毎月テーマを変え、定期的に寄せ植え教室が開かれています。興味がある方は問い合わせを。

教えてくれた人

大型総合園芸店 ナーセリーズ本店 副店長
福田 祥之さん

分からないことがあれば、何でもお尋ねください

店舗情報

大型総合園芸店 ナーセリーズ

住所
熊本市北区龍田弓削2-2-1
TEL
096-338-7124
店舗ホームページ
http://nurserys.jp/
営業時間
9時~19時
休業日
なし

寄せ植えに必要な道具

(1)鉢

陶器・プラスチック・ブリキ製などがある。飾りたい場所に合わせて選ぶ。

(2)鉢底ネット

鉢の下の穴から土がこぼれたり、虫が侵入したりするのを防ぐ。

(3)鉢底石

水はけを良くするために入れる。背の高い鉢は多めに。

(4)培養土

基本の用土をバランスよく配合。そのまま利用できる。

(5)元肥

培養土に混ぜ、成長を促す。効き目が長いタイプを選ぶ。

(6)花苗

縦に伸びる、横に広がるなど、特性に応じてバランスよく選ぶ。

(7)手袋

薄手のものが使いやすく、手がぬれないビニール製がベスト。

(8)土入れ(スコップ)
(9)ジョウロ


[Process 1]花苗を選ぶ

どんな花苗を選ぶかによって、寄せ植えの出来栄えが大きく変わります。花苗選びのポイントと注意点を紹介します。

鉢の置き場所を決める

植物によって好む環境が変わります。日なた・日陰、屋外・屋内など、鉢を置く場所を決め、その環境に合った植物を選びましょう。

成長後を想像して選ぶ

背が高くなる、横に広がるなど、植物の生育の仕方はさまざま。成長した後の姿を想像しながら、植物を選びましょう。

開花期が長いものを選ぶ

季節の花以外に、花や葉っぱの美しさが長持ちする植物をいくつか一緒に植え込むと、長期間楽しめます。

寄せ植えに決まりはない

寄せ植えに決まりはありません。例えば樹木や野菜の苗を植え込んでみるなど、枠にはまらず、自分だけの寄せ植えを楽しみましょう。

今の時期オススメの花

ここに挙げた花は耐寒性が強い上、開花期間が長く、上手に育てれば4~5月ごろまで楽しめます。

アネモネ・ラナンキュラス

春を感じさせる鮮やかな花色の球根植物。日当たりの良い場所で育てると、次々に花を咲かせます。

バラ咲きジュリアン

ミニバラのような花が次々と咲きます。株が大きくなり過ぎず、寄せ植えに使いやすい花です。

マーガレット

花色、花姿のバリエーションが豊富。ボリュームが出るので、大きめの鉢植えにお薦め。

花かんざし

ドライフラワーのようなカサカサした不思議な手触りの花が魅力。つぼみの状態もかわいい!


[Process 2]寄せ植えを作る

(1)

使う植物の配置をあらかじめ決めてから植え始めると、途中で悩まず、スムーズに植え込みができる。

(2)

鉢の底に鉢底ネットを敷き、鉢の2~3割程度まで鉢底石を入れる。その上から鉢の7~8分目まで培養土を加える。

(3)

(2)に元肥を加え、培養土と混ぜる。

(4)

背が高い植物やメインの花から植え始めると、全体のバランスが取れる。カラーリーフ(葉色を楽しむ植物)は1ポットに数株入っているので、株を分けて数カ所に植え込む。

(5)

根と根の隙間にしっかりと土を敷き詰め、根がぐらつかないようにする。

見せ方のポイント

仕上げに、表面に露出した土の上に「ひのき木綿(もくめん)」をあしらうと、品よく、より華やかな印象に


[Process 3]今の時期は特に気をつけて! 花を長持ちさせる3カ条

(1)強い寒風や霜を避ける

温室で育った苗を寒風や霜に当てるのは禁物! 植え込んで2~3日は特に気を付けましょう。

(2)水のやり過ぎに注意

気温が低い時季は土が乾きにくいため、水やりは控えめに。土の表面が完全に乾いてから行いましょう。

※水やりはなるべく午前中に(夕方に 与えると土が凍り、植物が傷みます)

(3)花殻摘みを小まめに

咲き終わった花を小まめに取り除いてやると、新しい花に栄養が行き渡り、大きく、発色良く咲きます。


寄せ植えの素朴なギモン

Q

鉢は、底穴が開いていない カップや空き缶でも 代用できますか? 

A

底穴が開いていない器でも植物を育てられる用土が販売されています。それらを活用すれば、観葉植物などを育てることは可能です。

藤原 睦美さん

Q

マンションで寄せ植えを楽しむには?

A

日当たりと風通しを良くすることがポイント。日の当たらない室内で寄せ植えを楽しむなら、リーガスベゴニア、カランコエ、洋ランなどがお薦めです。

千田 洋子さん

Q

元気な花苗の見分け方は?

A

葉っぱの色が濃く枚数が多いもの、つぼみが多いもの、株が伸び過ぎず、しっかりと締まっているものを選びましょう。

中島 理香さん


読スタが寄せ植えに挑戦!

洗面器を鉢に

私物の洗面器がかわいい鉢になったので、ナチュラルで優しい雰囲気を目指して作りました。

使った植物

花かんざし、ネメシア、イベリス、ムスカリ、ローダンセマム、デージー他

平田 美幸さん


同系色で統一

同色系でまとめることで統一感を出しました。同じ花でも高低差を付けて奥行きを出したところがポイントです。

使った植物

アネモネ、バラ咲きジュリアン、オレガノ、斑入りジャスミン他

花田 恵美子さん


リースを使って

春を意識して、ジュリアンのグリーンカラーをメインにしました。明るく華やかで、家の外でも中でも人気者です。

使った植物

バラ咲きジュリアン、イベリス、ブラキカム、ヘデラ他

平川 友紀さん