日々の暮らしのちょっと難解なお悩みに、弁護士や司法書士など専門士業の先生たちが答えます。
協力/熊本県専門士業団体連絡協議会
家の前で騒ぐ小学生、何とかならない?
Q.近所の小学生たちが家の前の道路で騒いで困っています。親に注意しても「子どもだから仕方ない!」と逆に怒り出す始末。何とかならないでしょうか?(熊本市 60代 女性)
A.親に言いづらければ相談、または法的措置を
外で元気に遊ぶ子どもたち。親にとっては何より喜ばしい光景でしょう。ただ、道路はみんなのもの。たとえ子どもの道路遊びであっても、交通量の多い道路での球技やローラースケートなど、周りに危険を及ぼす行為は道路交通法で禁止されています。子どもたちの安全を守るためにも、「ここで遊んではだめ」ときちんと注意してあげましょう。
直接言いづらければ、お住まいの地域の町内会や道路を管理する役所に相談してみてください。張り紙や立札などでルールの存在を伝えてくれるかもしれません。一方で、遊びの度が過ぎて、あなたの家の敷地内に無断で侵入されたり、車や壁などを壊されたりした場合、警察に相談することも必要かもしれません。子どもの親をご存じならば、その親にもあなたが困っていることを伝えましょう。
ご相談では、親も「子どものことだから」と聞き入れてくれないとのこと。しかし、子どもの道路遊びをその親が見過ごし、そのことであなたが何か損害を被った場合(物を壊されたり、ストレスで不眠症になったりするなど)、あなたはその親に対して、親の監督義務違反を理由に損害賠償を請求することも可能です。
ご近所付き合いを考えれば、なかなか言い出しづらいこともあると思います。しかし、あなたが困っているなら、他の近所の方も同様に困っているかもしれません。我慢し過ぎることなく、勇気を出して行動してみませんか。
弁護士 鬼塚 洋
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