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協力/熊本県専門士業団体連絡協議会


凸凹の境界を真っすぐに 手続きは必要?

Q. 私の土地と隣の家の土地との境界が凸凹で、それに沿ってブロック塀が立っています。これではお互いに不便なので、話し合って直線的にブロック塀を作り直すことになりました。何か手続きが必要ですか?(熊本市 60代 男性)
A.あいまいさは紛争の原因に 互いの土地の分筆登記を

ブロック塀の位置が変わるとお隣の家との境界線が変わり、お互いの土地の形も変わることになります。それぞれの土地には、地番、地目、面積などを記載した登記記録が法務局に備えられています。また、これら登記記録のほかに土地の形や範囲を示した地図もあり、土地によっては測量図が備えられている場合もあります。

話し合いによって塀の位置を変更して、何も手続きをしないでおくと、地図や測量図と現地の形・広さが違うことになってしまいます。将来、その事情を知らない人が土地を譲り受けた場合、登記記録や地図、あるいは測量図と現地が一致しないことが、境界紛争などを起こす原因にもなりかねません。

お尋ねの案件の場合、新しいブロック塀の位置と以前の位置を確認して、凹凸部分を含めた土地全体を測量し、お互いの土地の分筆登記の申請を行います。この分筆登記によって、お隣と交換する部分の土地が決まりますので、その部分をお互いに所有権移転登記をします。これで、新しいブロック塀が境界線となり、登記記録や地図などと現地が一致することになります。

このような手続きを取ることでお互いの所有権が守られ、後日の紛争を予防することができます。また、分筆登記の際、お互いの土地の全体を調査測量しますので、他の境界についても確認することができます。

土地家屋調査士 濵﨑 顯爾(けんじ)

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