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協力/熊本県専門士業団体連絡協議会


年金を早くもらうと将来の額が減ってしまう?

Q.今年62歳になり、年金の手続き用紙が送られてきました。しかし今は働いているし、早くもらうと金額が減ると聞いたのですが、どうしたらいいですか? 今はまだ受け取らないほうがいいのでしょうか?(熊本市 60代 男性)
A.受け取り開始年齢なら減ることはありません

年金を受け取れる年齢になったので、手続き用紙が送られてきたんですね。年金加入期間が10年以上あって、厚生年金を1年以上かけている人は、65歳前に厚生年金の一部を受け取ることができます(生年月日と性別により異なる)。

この年金は「特別支給の老齢厚生年金」というものですが、お尋ねの場合、62歳で受け取ったからといって将来の年金額が減ることはありません。また、後から受け取ったとしても年金額が増えることもありません。働いていたとしても結果は同じですので、受け取り開始年齢になったら手続きをされたほうがいいということになります。

実際には年金額が増減する「繰り上げ」「繰り下げ」といった制度もあります。これは本来の受け取り開始年齢よりも前倒しして受け取ったり、後ろ倒しして受け取ったりした場合に金額が増減するというものです。このあたりは少し複雑なので、年金事務所などでお尋ねください。

とにかく、本来の受け取り開始年齢で受け取れば、年金額が変わることはありませんので、安心して手続きをしてくださいね。

年金は生年月日と性別で受け取り開始年齢が変わります。誕生日の約3カ月前に手続き用紙が届きますので、誕生日を過ぎてからお近くの年金事務所などで手続きをされてください。手続き後、3~4カ月後に初回の振り込みがあり、その後2カ月に1回、振り込みがあります。

社会保険労務士 宮城朋子

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