日々の暮らしのちょっと難解なお悩みに、弁護士や司法書士など専門士業の先生たちが答えます。
協力/熊本県専門士業団体連絡協議会

隣の土地との境界を確認したいけど所有者が…

Q.自宅の広い土地を、2人の子どもに分け与える予定です。手続き(分筆登記)を進めるべく、隣の土地との境界を確認したいのですが、荒地のため所有者が分かりません。どうすればいいですか? (熊本市 男性 60代)
A.「筆界特定制度」という手続き方法があります

土地が登記されたときに、土地の範囲を区画するものとして定められた線のことを「筆界」といいます。そして、法務局の筆界特定登記官が筆界を判断する制度が「筆界特定制度」です。

今回のお悩みに関しては、法務局または地方法務局に筆界特定を申請すれば、筆界特定登記官が筆界を明らかにすることで、土地を2つに分ける手続き(分筆登記)が可能となることが考えられます。ちなみに、法務局が筆界特定の申請を受けた場合、筆界を特定するまでに要する標準的な処理の期間が定められており、その期間はおおよその目安として6カ月です。

隣の土地の所有者が分からないという今回のケースのほか、土地の境界をめぐるトラブルに筆界特定制度を利用することは、有効な解決手段として機能することも多くあります。また、「筆界確定訴訟」という裁判を起こす手段もありますが、筆界特定の手続きと比べ費用と時間がかかってしまうケースが多いようです。事案によって手段を選んだ方がいいでしょう。

筆界特定制度を利用しなくとも、他に解決する方法があるかもしれません。土地の境界について不明なことがありましたら、最寄りの土地家屋調査士にご相談ください。

土地家屋調査士 武田 真佳

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