日々の暮らしのちょっと難解なお悩みに、弁護士や司法書士など専門士業の先生たちが答えます。
協力/熊本県専門士業団体連絡協議会

自宅があるのに親の居宅を相続…どうすれば?

Q.親が住んでいた家を相続しましたが、私には自宅があります。活用するほどお金に余裕はないし、遠くて管理も難しい…。古いから売れないといううわさも聞き、どうすればよいか悩んでいます。(熊本市 40代 女性)
A.保有不動産の利活用には「売却」と「貸付」があります

不動産の利活用については、金銭等に換える「売却」と、資産運用を目的にした「貸付」を検討してみてください。売却で気をつけたいのは、(1)建物付きで売却が可能な地域かどうか②建物を解体して土地のみで売れないか―の2つ。(1)は地域環境と適合した建物かどうかが重要で、住宅診断業者に「建物カルテ」を依頼してもいいでしょう。②は解体費をかけても、更地にした方が高く売れる地域なら検討の余地があります。

「貸付」の場合は、貸家が成立する地域か、賃貸用に転用可能な建物か、建物を解体して土地を貸せる地域か(貸駐車場や介護施設等の貸地)をチェックする必要があります。

さて、不動産(建物)の価値は、築後30年以上経過するとタダ同然といわれますが、築年数はさほど問題ではありません。この建物はあと何年、快適に過ごすことができるか、いわゆる経済的残存耐用年数が重要です。

設備・内装等のメンテナンスにお金をかけていれば、建物の質は向上し、耐用年数も延びます。不動産鑑定士は、その投資額に見合う不動産市場における価値の増分(不動産価格の上乗せ)を適正に把握しますので、建物が古いからといって価値がゼロとは限りません。

お隣さんなど周囲も気になります。日頃からの付き合いも大切に。

不動産鑑定士 萩野 和伸

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