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協力/熊本県専門士業団体連絡協議会

土地の一部を隣の人に売りたいのですが…

Q.お隣さんから、「土地の一部を譲ってもらえないか」という相談がありました。検討して売ることに決めたのですが、これからどのように手続きしたらよいでしょうか?(熊本市 60代 男性)
A.範囲を決めて分筆登記をする必要があります

土地の一部の売買ということですね。いろいろな手続きが生じてくることを先にお伝えしておきます。

まずは売買する部分の分筆登記が必要です。分筆登記を行うには、分筆する前の土地の全体の範囲を確認した上で、譲り渡す土地の範囲を特定しなければなりません。そのためには隣接する土地の所有者と境界立ち会いを行う必要があります。

この境界の立ち会いの際には、法務局から土地の登記事項証明書や公図、地積測量図等を取り寄せてください。それらの資料に基づいて、境界を決めることになります。

立ち会いで境界の確認ができたら、のちのトラブルを防止するため、その場所に境界標を埋設します。その際、境界確認書も作成しておくことをお勧めします。

その後、確定測量を行い、地積測量図を作成して、法務局に分筆登記の申請をします。分筆登記が済んだら、分筆した土地について、隣の方に所有権を移す移転登記を行うことになります。

なお、境界確認から分筆登記の手続きまでは土地家屋調査士が行い、所有権移転の登記は司法書士が行います。また、土地が農地の場合は、農業委員会の許可が必要になる場合もあります。その手続きは行政書士が行います。詳しくは土地家屋調査士にお尋ねください。

土地家屋調査士 濱﨑 顯爾

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