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協力/熊本県専門士業団体連絡協議会

家庭菜園の部分だけ地目を畑にしたい

Q. 自宅の敷地内で家庭菜園をしています。登記されている地目が「畑」だと、「宅地」より固定資産税が安いと聞きました。家庭菜園の部分だけ地目を畑に変更できますか? (50代 女性)
A. 宅地の一部だけを地目変更することはできません

一定の事項を広く社会に公示するための公簿に記載・記録することを、一般に登記といいます。登記制度の種類には、不動産、立木、工場財団、動産譲渡、債権譲渡、後見、夫婦財産契約、商業、法人などがあります。法令で定められた法務局・地方法務局が管轄登記所としてつかさどり、登記所には登記簿(登記記録)が備えられます。

土地(不動産)の登記簿には、地目という欄があり、土地の主な用途によって区分されています。田、畑、宅地、学校用地、鉄道用地、塩田、鉱泉地、池沼、山林、牧場、原野、墓地、境内地、運河用地、水道用地、用悪水路、ため池、堤、井溝、保安林、公衆用道路、公園及び雑種地の23種類で、これら以外の地目を定めることはできませんし、一つの登記簿(登記記録)には一つの地目のみを定めることになっています。

さて、畑の固定資産税は一般的に、宅地の固定資産税よりも安いとされています。しかし、宅地の一部を利用し自家用の野菜を栽培する家庭菜園はその部分を含めて全体が宅地とみなされます。したがって地目の変更はできません。

ただ、宅地のうちのかなり広い部分を畑として使用している場合は、地目を畑と認定できる場合がありますので、土地家屋調査士に相談してみてください。畑と認定できる場合であれば、その部分を分筆し、地目変更の登記をすることは可能です。

土地家屋調査士 武田 真佳

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