日々の暮らしのちょっと難解なお悩みに、弁護士や司法書士など専門士業の先生たちが答えます。
協力/熊本県専門士業団体連絡協議会

仕事のダブルチェックなどが煩雑…必要なの?

Q.就職して半年が過ぎました。最近、煩雑さを感じるのが、自分の仕事を他の方がチェックしたり、新規取引先が決まったら、資料を提出したりしなければならない点。1年目だからしょうがないのでしょうか。(20代 女性)
A.内部統制といって会社と社員を守るための必要なルール

ご相談者が言われるのは「内部統制」といって、不正やミスを防ぐための体制のことです。これが適切に整備・運用されていることにより、会社は、業務を適切に運営することができます。

ダブルチェックもその一つで、自分がした仕事を他の人がチェックすることで、自分では気づかなかったミスを発見することができ、会社としてミスを未然に防ぐことができます。また、ミスがなくなることで、作成者本人への責任問題にもなりません。

その他、取引を実施する場合にも、同様に内部統制が機能しています。具体的には、会社は新規に取引を実施するに当たり、取引先の沿革や経営状況、経営者などを調べ、取引してもいい会社か否かを判断しています。経営状況が好ましくないと判断された場合は、たとえ大口の取引であっても、金銭を回収できない恐れがあることから、契約をあえて結ばない場合があります。また、状況、条件が好ましくても、反社会的勢力とのつながりがある場合は、取引をやめることがあります。

このような内部統制がきちんと機能しているかを判断することも、公認会計士の仕事の一環です。会社によって内部統制の形態はさまざまですが、共通して言えるのは、会社と従業員を守るための機能であるということです。単純なダブルチェックでも、怠らず実施することが大切です。

公認会計士 服部 学

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