日々の暮らしのちょっと難解なお悩みに、弁護士や司法書士など専門士業の先生たちが答えます。
協力/熊本県専門士業団体連絡協議会

公認会計士の仕事の将来性は?

Q. 高校生の長女が、自分の進路として「公認会計士はどうだろうか」と聞いてきました。公認会計士のお仕事の将来性はどうなのでしょうか。長女にどのようにアドバイスすればいいですか。(熊本市 40代 女性)
A.会計知識を軸に多様な職種を選択できる資格です

少し前に、「AIのために将来なくなる職業」のリストの中に公認会計士が入っていることが話題になりました。2014年にオックスフォード大学の教授が発表した論文で、「公認会計士の業務は、94%の確率でコンピューター化される」という内容の記述があったためです。一方で、「人と人とのコミュニケーションが必要なもの、創造力が必要なもの、非定型的な業務が、将来に残る仕事の大きな特徴である」とも記述されています。

今後AIの進化により、監査などの仕事のうち単純作業はAIの活用で省力化されるでしょう。しかし監査は、創造力が重要な要素になっているため完全なAI化は難しいと考えられます。

また、公認会計士には、監査、会計、税務のみならず、コンサルタントとしてのニーズもあります。会計という専門知識を軸とした多様な職種を選択できる資格であり、将来、仕事がなくなる心配はまずありません。

さらに、公認会計士の業界では男女間の差がありません。給与面での格差も、プロジェクトへの参加機会の格差もありません。公認会計士としてのスキルを持っていれば、結婚や出産で一時的に離職したり、時短や非常勤などの多様な勤務形態を選択したりすることも可能です。

娘さんが、生涯の職業の候補に加えるに値する職業の一つだと思います。

公認会計士 清家 美穂

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