いよいよ新しい年が始まります。早速、お得意さまや上司宅など、年始回りをする人も多いのではないでしょうか。その際、気を付けておきたいことや、仕事始めに忘れてはならないビジネスマナーを一足早くお伝えします。

気持ちの良い、丁寧な応対で新年をスタート! 相手の心に残る振る舞いを心掛けましょう

「一年の計は元旦にあり」といわれるように、新しい年の始まりであるお正月は、気持ちの良い、心のこもった丁寧な応対を心掛け、一年をスタートさせたいものです。

お正月に全社員が社長宅を訪問することが慣習になっている、上司の自宅にお呼ばれする…など、会社によっていろんな場面が考えられるでしょう。

自分では当たり前と思っていたことが失礼に当たったり、気を遣うべきところへの配慮が足りずに、相手に迷惑をかけたり、恥をかいてしまったりでは、元も子もありません。心得ておきたい、年始のビジネスマナーを一緒に学び、相手の心に残る振る舞いで、“ステキ女子”を目指しましょう。

山本直子さん

接遇マナーコンサルタント
山本直子さん


Lesson

年賀状を出しそびれた

仕事でお世話になっている人や、会社の上司、同僚などから年賀状を頂いたのに、出していなかった…というときは、松の内(1月7日)までに到着するよう、すぐ年賀状を出しましょう。親しい人には年賀状を頂いたことへのお礼、年賀状が遅れてしまったことのおわびなどを添えてもよいでしょう。

POINT

松の内を過ぎたら、年賀状は出せないので、寒中見舞いとして季節のあいさつ状を出します。寒中見舞いを出せるのは、一般的に松の内を過ぎてから節分までとされています。また、喪中と知らずに年賀状を頂いた人への返礼や、喪中の人への新年のあいさつとして出すときも、寒中見舞いとして出します。

NGマナー

「旅行に行っていた」などの言い訳になる言葉は必要ありません。「新年の賀詞を賜りながらごあいさつが遅れましたことをおわびいたします」などの言葉を添えるとよいでしょう。


Lesson

仕事始め

仕事関係の年始のあいさつは、松の内まで、遅くとも1月15日までに終えましょう。「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします」というあいさつでよいのですが、松の内を過ぎたら、「明けましておめでとうございます」は言わずに、「本年もよろしくお願いいたします」とだけあいさつします。

≪年始のあいさつメールへの対応≫

仕事始めで出勤したら、メールでの年始のあいさつもたくさん送られてきているはず。返事はすぐに出しましょう。

POINT

休み明けは、大量の受信メールが届くため、読まれなかったり、メールマガジンなどと間違われ削除されたりしてしまうことも。件名に「新年のごあいさつ 株式会社〇〇 △△です」と記載することをおすすめします。


Lesson

年始のあいさつ

<訪問する相手と時期>

一般的には、会社の上司や仕事上親しくお付き合いをしている人などへの訪問は、元日を避け、1月2日以降、松の内までがよいとされています。時間は、日中の11時ごろから16時まで。事前にお正月の都合を聞いておくとよいでしょう。

<持参する物>

年末にお歳暮などを贈っている場合、年始のあいさつの際は何も持参しなくても失礼には当たりません。とはいえ、菓子類など1000円程度の物を準備しておくと安心です(高くても5000円以内の物)。

お歳暮を贈っていない場合は、お歳暮相当の物を準備しておきましょう。

<年賀用の「のし紙」の書き方>

一般的には、「御年賀」「御年始」と書くことが多いですが、特に目上の人には、より敬う気持ちを表す「御慶(ぎょけい)」という言葉もあります。

喪中の場合…

当方または先方のいずれか(または双方)が喪中に当たる場合は、事前に断りを入れて、先方の了解を得た上で、松の内を外して「寒中」(寒の入りである小寒~立春の前日までの約1カ月間=2018年は1月5日~2月3日)に訪問しましょう。

NGマナー

訪問する近所で調達したと分かるような「間に合わせ」の物や、縁起が悪い「死」や「苦」を連想させる4個入りや9個入りの物は避けましょう。


Lesson

訪問時のマナー

服装は新年のあいさつなので、気心の知れた上司の家などでも、ジーンズにスニーカーなどのカジュアル過ぎる服装は避け、失礼のないような身だしなみに気を配りましょう。また、お子さんを連れて行くのは、お年玉の気を遣わせてしまうので避けましょう。基本的には玄関先のあいさつで留め、もし部屋に上がるよう勧められた場合は、長居はせず、30分くらいを目安に失礼しましょう。

手土産を渡すタイミング

玄関先で簡単なあいさつをし、部屋に通された場合は、きちんとあいさつをし直して、その後に渡します。部屋に入らず失礼する場合は、玄関で年始のあいさつをして手渡します。紙袋などに手土産を入れて持参した場合は、必ず紙袋から出して渡し、紙袋は持ち帰りましょう。

逆に訪問先にお子さんがいることもあるので、千円札(新券)とポチ袋の準備をしておくと安心