新しい年、スキルアップにつながる資格取得を目指している人は、資格を取る目的をじっくり考えてみましょう。
Lesson.13 「スキルアップと資格取得」
資格を“取ること”が目的になっていませんか? 何のために必要なのかを明確にすることが大切です
仕事をしていく中で、スキルアップを図りたいと考える人は多いですよね。その一つとして考えられるのが「資格取得」です。
資格取得は、自分に足りない能力や知識、技能を補い、向上させるための手段であり、明確な目標設定がしやすいものです。また、“目に見える努力の証し”でもあり、向上心やモチベーションの維持が必要とされるレベルの高い資格もあります。
しかし中には、能力や技能を伸ばすという本来の目的から離れ、資格を取ることだけが目的になっている人がいます。これでは、本末転倒ですね。何のために資格を取得するのか、自分のスキルアップになぜその資格が必要なのかを、じっくり考えて取り組むことが大切です。
また資格には、市場価値があります。資格を取得することで、仕事の幅が広がり、手当が付く職場や職種もあります。しかし、資格を取得していることが、即、就職や給与に結び付くものではありません。「資格を〇個持っているのに、なかなか仕事が見つからない」「資格を取ったのに、給料が上がらない」という相談が多くあります。
資格は、持っている種類の多さではなく、仕事に生かせるものかどうかが重要なのです。
何かを目指す中で、自分に足りない能力があり、それを伸ばす必要性を感じたときが、勉強を始める良いタイミングだと思います。
キャリアコンサルタント
広瀬 美貴子さん
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