子育て期と同じように、介護と仕事の両立に悩む人は多いようです。介護とキャリアについて考えてみましょう。

Lesson.32 「介護とキャリア」

専門的なサービスや会社の支援制度を最大限に利用 一人で抱え込まず、継続できる方法を探してみましょう

親の介護は、性別に関係なく男性も女性も担うべきものではありますが、まだまだ女性への負担が大きいという現状があるようです。

2016年に労働政策研究・研修機構が発表した「介護者の就業と離職に関する調査」では、介護を理由に退職または転職する人の数は、介護期間が長くなればなるほど多く、同じ会社で勤務を続ける割合が下がると報告されています。

このような介護による離職を少なくするために制定されたのが「介護休業制度」です。介護が必要になったときに、すぐ退職を考えるのではなく、まずは休業制度が会社に整備されているかを確認してみましょう。この期間の給与については、会社によって異なります。給与が支払われない場合は、介護休業給付金が支給されます。2018年から支給額が40%から67%に引き上げられています。詳細はハローワークなどに確認しましょう。

介護は、体力的にも精神的にも負担が大きく、家族で分担、協力することが理想です。しかし、それぞれの環境によって難しい場合もあるかもしれません。その際は、介護サービスを利用するほか、お住まいの地域包括センターなどに相談してみると、地域の支援を受ける方法や、支援機関につないでくれることもあります。介護は一人で抱え込むものではありません。積み重ねてきたキャリアを諦めて退職という選択をする前に、いろんな方法を検討してみてください。

キャリアコンサルタント 森田 裕子さん

キャリアコンサルタント 森田 裕子さん